手が届きそう!星空を近くに感じられる「野辺山高原」
まず1つ目は、風光明媚な観光地として知られる長野県南牧村の「野辺山高原」です。JR鉄道の最高地点(標高1375m)があるなど標高が高く、空気が乾燥して澄んでいるのが特徴。市街地の明かりも届かないため肉眼でも鮮明に夜空を見ることができ、手を伸ばせば今にも煌めく星空に手が届きそう。
野辺山高原は高原野菜の一大産地でもあることから、広大な農地が広がっています。おかげで標高が高いにも関わらず、景色が開けており見晴らしも抜群。見渡す限り一面に広がる星空を堪能できますよ。
また国立天文台にある、45mにもおよぶ電波望遠鏡は圧巻!他にも触って遊べるパラボラアンテナや解説ポスターも展示してあり、知的好奇心がくすぐられること間違いなし。
南半球でしか見られない星座が鑑賞できる「西表石垣国立公園」
日本で初めて「星空保護区」に認定されたのが、沖縄県石垣島にある「西表石垣国立公園」です。「星空保護区」とは、国際ダークスカイ協会が光害のない暗い自然の夜空を保護・保存するための取り組みをたたえる制度。周りを海に囲まれた石垣島は都市部に比べて街灯が少なく、光り輝く夜空を観察できると評価されています。
石垣島は北緯24度に位置しており、南半球でしか見られない「南十字星」を見られることでも有名な島。さらに国際天文学連合が策定した全88星座のうち、84星座を見られる特別感もあります。
また石垣島の星空は、チカチカとあまり瞬きません。星が瞬くのは偏西風や貿易風の影響で空気が揺らぐのが原因なのですが、石垣島はその風の影響が少なく、まるで静止画のようにくっきりと輝く星空を堪能できます。
その名を象徴するような美しい星空が見られる「岡山県美星町」
最後はその名の通り、星がとても美しい「岡山県美星町」です。流れ星が空中で3つに分かれて落ちたという「星尾降神伝説」が残るほど、星と深い結びつきがある町。光害から美しい星空を守ろうと光害防止条例が制定されているため、夜間の光が少なく星空の鑑賞にぴったりな環境が整っています。
そんな美星町の最高地点には「井原市星空公園」があり、公園へ続く道には7月7日の七夕にちなんで77mの蓄光石が整備されています。夜には幻想的に光り、まるで星空へ導かれているよう。この地上の天の川の先には「願いかなうポスト」が設置されています。なんともロマンチックですね。
公園に併設された施設には60cm望遠鏡を備えたドームがあり、天文台スタッフが定期的に観望会を開催。参加するには予約が必要なので、希望する際は忘れないよう注意しましょう。
冬の天体観測は防寒対策をしっかりとして、お気に入りの温かい飲み物を片手に最高のチルタイムを過ごしてくださいね。