「サウンド・バス」は聴くだけでOKのリラクゼーション

日本語で「音浴」と訳される「サウンド・バス」は、お風呂にゆったりつかるような感覚で音に身をゆだねるリラクゼーション。心地よい音色に耳を傾けることで、頭の中のモヤモヤがスッキリし、深いリラックス効果が得られるとされています。
「サウンド・バス」には、ヨガや瞑想のような型やルールは一切なし。特別なウェアを着ることも、座禅を組む必要もありません。仰向けになったり、あぐらをかいたりとリラックスした姿勢をとれる点も魅力です。ただ聴いているだけなので、年齢や性別を問わず誰でも楽しむことができますよ。
シンギングボウルで骨にも音が染みわたる

音浴でよく使われる道具のひとつが「シンギングボウル」。金属製で、形は大きめのお椀や料理に使うボウルのよう。一般的なサイズは直径10センチほどですが、大きなものでは直径1メートル近くにもなります。
シンギングボウルは専用のスティックで軽く叩いたり、フチをゆっくりこすったりして音を奏でる楽器です。音色は「倍音」と呼ばれる深い振動を伴い、骨や体の奥深くにまで響き渡るような不思議で心地よい感覚。さらに、リラックス効果で知られる「1/fゆらぎ」も含まれており、心身を穏やかな状態にしてくれるとされています。
なお、シンギングボウルはチベット発祥の楽器で「チベットシンギングボウル」「チベタンボウル」などと呼ばれることも。東洋の歴史や文化を思い起こさせる、オリエンタルで神秘的な響きも魅力です。
おうちでもチルに音浴を楽しもう

シンギングボウルを使った音浴は、イベントで体験するだけでなく、自宅でも手軽に楽しむことができます。ボウルはインターネットで購入可能ですが、できれば専門店や手にとって試せるお店に出向き、自分好みの音色を探してみるのがおすすめ。
音浴には決まったルールがなく、ただ音に集中するだけなので、はじめやすいのも魅力のひとつです。小型のボウルならば持ち運びが簡単なので、お気に入りの場所で楽しむことも。SNSなどでも「瞑想よりもとっつきやすい」「いい音が出るからリラックスしたいときにぴったり」といった声が聞かれます。
キャンドルやお香を取り入れてリラックス空間を演出したり、ソファーでくつろぎながら音色に耳を傾けたり……。自分なりのスタイルで音浴すれば、さらに心地よい時間が過ごせるでしょう。
シンギングボウルは、音に身をゆだねるだけでストレスを癒やしてくれる現代人にぴったりのリラクゼーションツールです。忙しい日々の中でも、自宅でボウルを奏でれば手軽にチルなひとときを楽しめるはず。ぜひシンギングボウルの音色を浴びて、心と体がととのう体験をしてみてはいかがでしょうか。