2024年3度目のリニューアル!ほっと落ち着くロビーがお出迎え

「ビバークランド」があるのは、最寄りのJR西千葉駅から徒歩15分ほどの場所。
西千葉へのアクセスは、新宿から乗り換えなしで1時間ちょっと。「週末ちょっと遠出したいな」「電車にのんびり揺られてどこか行きたいな」なんて気分のときにもぴったりの場所です。千葉って意外と近い!

住宅街のなか、ひときわ存在感を放って佇むのがお目当ての「ビバークランド 」。
以前は「富士の湯」という名前の銭湯だったそうですが、1989年に「ビバークランド」へ改名。異国情緒感の漂う外観が銭湯っぽくなくてすてきです。

のれんを潜ると、立派なフロントスペースが現れます。入浴料金は550円で、薪サウナを含めると男性は1,600円、女性は1,100円。

女性がちょっぴりお得なのは、薪サウナに入れるのは木〜日のみと限られているからなんだそう。土日は終日入浴可能ですが、平日は18時〜23時までなので、平日に行きたいと思っている女性の方は来店時間にご注意あれ!(開店は16時です)

受付を済ませたら、ビバークランド的「銭湯とサウナの30ヶ条」を熟読。
みんなで心地よく過ごすために気をつけたい心得が記されていて、自然と背筋が伸びます。特に印象的だったのは『整いとは見せびらかすものにあらず』の言葉。なんか心にずしっと沁みました。
アットホームな空気が漂うビバークランドは、これまで3度のリニューアルが行われています。
1989年には、「ビバークランド」への改名にあわせて、ビルの建て直し、フロントスタイルへの変更、サウナ新設と大幅なリニューアルを実施。2022年には、銭湯界を沸かせた「薪サウナ」を導入。

そして2024年には、グッズコーナーやカウンタースペースが充実し、より温かな空気が流れる空間へアップデートされました。
旧「富士の湯」から数えると創業は70年以上ですが、誰がきても心地いい癒しの場になれるよう、日々改良を続けているそうです!


癒しがつまった「薪サウナ」。男湯ではアウフグースも開催!

ビバークランドに来たからには、日本銭湯初の薪サウナを体験したい!ということで、さっそく浴室へ。
清潔感たっぷりの浴室は広々としていて、使いやすさもばっちり。アメニティの常備はないので、フロントで購入か、持ち込みをお忘れなく!


女湯「普賢」は、コの字型の座面が特徴のサウナ室。壁のには「Moki」の薪サウナストーブが鎮座しており、ゆったり腰をかけながら、遠くでゆらゆらと燃える炎をぼ〜っと眺められます。


温度は80〜90度ほどで、セルフロウリュもOK!サウナ小屋のようなあたたかみのある雰囲気と、落ち着いた照明の空間は、じっくり、薪サウナ特有のやさしい熱に包まれるのにぴったり。
湿度もたっぷりで、時間が経っても息苦しさを感じません。体の内側からじわじわ〜〜と熱を帯びてくると、改めて薪サウナの気持ちよさを実感。

テレビがなく「無音」なのもうれしいところ。パチパチッと燃え続ける炎を急かされることなく眺める時間に、ビバークランドらしさが詰まっている気がしました!

水風呂は、天然地下水をかけ流し。
入水するとバイブラのやさしい刺激が、熱をゆっくりほどいてくれます。

水温は17~18度ほどで、キンキンに冷たいというより、じっくり熱を落としてくれる心地よさが絶妙でした!

休憩は贅沢に露天スペースへ。

温泉旅館のような風情を感じる空間は、ひとりでまったり過ごすのにぴったり。時折、風がふわっと吹き抜ける点も、心地よさを増幅してくれます。
不思議と長居したくなるような空気が流れているのも魅力で、日々の疲れでざわついた心がすうっと静まっていくようなひと時を過ごせます。あ〜来てよかった…!



男湯の薪サウナ「文珠」は、収容人数は最大15名と、女湯よりも少し広めの作り。
座面がタワー型になっているのも特徴で、座る位置によって、熱の違いを体感できるのもポイントです!


男湯サウナでは定期的にアウフグースイベント(基本的には無料)を開催中!
以前からロウリュサービス(女湯は現在も開催あり)は行っていたそうですが、「もっとお客さんに喜んでほしい」という想いから、2025年冬から本格的にスタートしたそう。

イベントは、平日・土日問わず、1日3回のペースで開催。
特別に少し熱波を浴びさせてもらいましたが、薪サウナで受けるアウフグースはやっぱりひと味違う特別感があります。軽快な音楽にのせて送られる熱風は、刺激よりも“気持ちいいが勝る”心地よさそのもの。利用者からも好評なのも納得です。

月に一度外部ゲストを招くこともあるそうなので、銭湯×薪サウナ×アウフグースのスペシャルコラボを体験したい方は必見です。
サウナだけじゃない!露天風呂やロードの湯、湯船もよりどりみどり

サウナの余韻を楽しみながら、湯船をめぐる時間もまたビバークランドの醍醐味!

窓から明るい光が差し込む内湯には、麦飯石でろ過した「ロードの湯」、寝湯やジェット、電気湯、深湯と…実に多彩。浴室はマイナスイオンが溢れていて、ただ湯に浸かるだけでも自然と癒されます。
なかでも筆者がとくに“癒し”を感じたのが、深湯です!
ほかの湯船よりも少々熱めの温度でしたが、首元がひんやり冷やされる水枕のおかげで、いくらでも入れてしまうんです…。深さがあるのもポイントで、肩まで浸かることで体が浮力に包まれ、重力から解放されたようなリフレッシュ感を味わえます!


風情ある露天風呂は、部分的にバイブラが効いているのがおもしろポイント!下からぶくぶく~とほど良い刺激が楽しめるので、ぜひゆったり浸かってみてほしいです。
ビバークランドは「明日への英気を養える」癒しシェルター


サウナとお風呂をたっぷり楽しんだあとは、ロビーでまったりタイム。オロポや飲むヨーグルト、ソフトドリンク、限定のクラフトビールなどなど…湯上がりドリンクの充実っぷりは必見です。


夏場には、かき氷も楽しめます!
サウナやお風呂の心地よさだけでなく、「もう少しここでのんびりしていこうかな」と思わせてくれる空気も、ビバークランドの魅力。余韻を堪能できる銭湯ってやっぱりいいですよね〜〜ごくらく、ごくらく。

ちなみに、店名の「ビバーク」は登山用語で、登山中身動きが取れなくなった際、緊急で夜を明かす(野営)を意味する言葉。そこに「ランド(土地)」を組み合わせることで、「訪れる人にとって明日への英気を養う場になる」という意味が込められているそう!

銭湯ではじめて「薪サウナ」の導入にチャレンジしたのも、店主ロード裕之さんが「現代人の必要なのは癒し」と感じていたから。
「薪サウナは長時間入っていても息苦しさが少ないですよね。それに、火のゆらぎをぼ〜っと眺める癒し効果も大きいと思います。木材の仕入れや薪割りもすべて自分でやっているので、継続するのは正直大変ですが、お客さんが喜んでくれることが何よりもうれしいです」

本格的な薪サウナに、豊富なお風呂の魅力につい目がいってしまいますが、ビバークランドのいちばんの魅力は、薪の炎のように絶やさず注ぐ店主ロードさんのやさしさが、お店全体に行き渡っているからかもしれません。
「銭湯」で味わう極上の癒しを求めて、みなさんもぜひ千葉「ビバークランド」へ!
取材・執筆・撮影:はせがわみき


