クスクスグランピング真鶴とは

相模湾の港町である真鶴町の高台に位置するグランピング施設。自然の地形をなるべく残して作られた施設で、古材を活用するなど、環境にやさしい設計が特徴です。
敷地内に入ると、中央のファイヤープレイスを取り囲むようにテントが並んでいます。ブランコや遊具コーナーもあり、子ども達が遊べる場所も盛りだくさん。カフェも併設されているので、家族でゆったりチル旅するのにぴったりの宿泊施設です。
真鶴駅から徒歩で訪れることもできるため、車なしで手軽にグランピングを楽しみたいという方にもおすすめですよ。
・15:00チェックイン/ 11:00チェックアウト
・宿泊料金:大人1名¥13,000〜
12:00到着|山道の先に看板を発見!近くのパン屋へ

午後から開催されるキッズクラブに参加するために、少し早めに到着した私たち。昼食は施設内のカフェを利用する予定でしたが、お休みだったため、近くのベーカリーに行ってみることにしました。

坂を下っていき、大通り沿いに現れたのは、おしゃれな外観が目をひくベーカリー「みちのパン」。

早速なかに入ってみると、こぢんまりとした店内に手作りの惣菜パンや菓子パンが並んでいます。子ども達が食べやすい種類も多く、サンドイッチやあんぱんなどを購入しました。

パン屋近くには飲食スペースがなかったため、宿のセンターハウス前に戻って昼食に。コッペパンも食パンもふわふわで、ぺろっと食べれてしまいました。
1日目・昼|周囲を散策後にアーリーチェックイン

施設では、子ども達だけで木工クラフトや屋外遊びを楽しむ「キッズクラブ」を開催しています。今回は午後クラスの利用で、13:00〜16:00までの3時間預けることに。

預けている間に大人達は、周辺をゆったり散歩しました。

宿から下った先の道沿いに、相模湾を一望できる場所を発見!ちょうど桜の季節だったため、華やかでチルい景色を堪能しましたよ。

部屋の準備もできていたので、ゆっくり過ごすためにアーリーチェックインすることに。
テントの前には椅子やテーブル、本格的なBBQグリルが置かれています。ハンモックもあるので、外でリラックスして過ごすのに最適なチルい空間です。
訪問したのは天候が優れない日だったので、屋根付きはとても助かりました。

テント内は思ったよりもかなり広く、ベッドもふかふか。肌寒い日でしたが、ホットカーペットと電気ヒーター、ブランケットがあったので、ぬくぬくと過ごせました。
今回はペット可の部屋に宿泊したため、ケージやペットシーツ、防臭袋も完備されていて、ほぼ手ぶらで訪れても大丈夫!

テントの外には、ケージで覆われたドッグランがついています。我が家の愛犬は、脱走癖があるため、少し長いリードを木につけて遊んでもらいました。
結局ウッドデッキ上にいるのが安心したようで、ドッグランは子ども達の遊び場に。プライベートな公園のような感覚で、愛犬だけでなく、子ども達も安全に遊べるので、ドッグランは大活躍の空間でした。

キッズクラブから帰ってきた子どもと一緒におやつタイムへ。
施設内に併設されているカフェへの注文は、QRコードから簡単に行えます。今回は、おすすめされたアップルパイと自分で作れるポップコーンをチョイスすることにしました。

アップルパイはサクサクで、アイスも乗っているので見た目はボリューミーでしたが、3人で食べるとあっという間に完食。

ポップコーンは砂糖と一緒に鍋に入れて、コンロで作っていきます。完成したら塩をかけて食べますが、甘じょっぱさが後を引き、食べる手が止まらない止まらない!
おしゃべりをしていて、後半少し焦がしてしまいましたが、それもまた思い出に。
外で作って食べるポップコーンは、非日常感があり、楽しくおいしい体験になりました。
1日目・夜|鹿シチューを堪能し大人時間に突入

楽しみにしていた夕食は、テント前のアウトドアリビングにて。地産地消をコンセプトにしており、地元の海産物や鹿肉を使ったキャンプ飯を味わえます。
我が家は「鹿肉のシチュープラン」を選びました。

コースはまず前菜からスタート!ピクルスやレバーパテ、キッシュなどおしゃれな料理が箱型のボックスに入って登場します。バーニャカウダのソースは濃厚で、野菜の甘みを引き立ててくれる味付けでした。

メインのシチューは保温性の高いダッチオーブンに入って、熱々のまま届きます。蓋を開けると、ゴロゴロした巨大な鹿肉と大きめにカットされた野菜がたっぷり。
鹿肉はやわらかく、臭みやクセも全く感じませんでした。牛肉よりもヘルシーなので、胃もたれの心配もないのは嬉しいポイントです。
オーナーに少しお話しを聞いたところ、地元の猟師が捕獲した鹿肉を、丁寧に下処理して提供しているため、新鮮でやわらかいお肉を提供できるそう。
施設では鹿肉料理を提供することで、ジビエ料理を広める活動にも貢献しています。

シチュープランはかなりボリューム満点だったので、大満足の夕食になりました。

施設入り口にあるセンターハウスの2階には、個室のシャワールームが完備されています。
バスタオルやハンドタオルも準備されているため、テントから持参する必要はありません。シャワールームの前には、明るい洗面台もあり、ドライヤーの利用が可能です。

テントに戻ったあとは、「みかんホットワイン」を注文して、就寝前のチルタイムを過ごすことに。
みかんのスライスが浮かんでいて、柑橘系のさわやかな香りが口の中に広がります。
テントの中心にあるファイヤープレイスでは、毎晩焚き火イベントを開催。焚き火を囲みながら、ゆらめく炎を眺めたり、マシュマロ焼きを楽しんだりと思い思いの時間を過ごせます。

今回は、天候の影響で残念ながら数十分でイベントは終了してしまいましたが、周囲のテントの輝きを眺めながら、大人だけのチルタイムを満喫しました。
2日目・朝|おしゃれモーニングの後はチルタイム

モーニングはホットサンドと豚汁、フレンチトーストの3種類から選択できます。私たちは3人で朝食を注文したので、1種類ずつ頼んでシェアすることに。

豚汁はダッチオーブンで提供されたので、最後まで温かく食べることができました。具沢山で味付けもやさしく、朝の少し冷えた体に染み渡るおいしさでした。パン食が続いていたので、久々のご飯にほっとした気持ちに。

フレンチトーストは、神奈川産小麦を使ったパンが有名な「麦踏」のバケットを使用。かなり厚切りで、見た目のふわふわに反してボリュームがありました。別添えの甘〜いシロップを少しずつかけながら、味わっていきます。


朝食後はそれぞれのくつろぎタイムへ。

4歳の子どもはオーナーのお子さん達と仲良くなり、センターハウス内や広場の遊具で一緒に遊んでもらい、なかなか帰ってきませんでした。

大人達は、テントでゴロゴロと何もしない時間を楽しむことに。

前日からボードゲームを借りていたので、室内で楽しみながらゆったりと過ごしました。ボードゲームの貸し出しは、一定料金で何度でも違う種類を借り放題!飽きたら次々と色々なゲームを試せます。
定番の人生ゲームやバランスゲームのほか、カードや推理系も充実しており、大人でも充分楽しめるラインナップでした。
11:00チェックアウト|観光のため小田原方面へ

ゆったり過ごしていると、あっという間にチェックアウトの時間に。
キャンプよりも少し贅沢なグランピングを、眺望がいい場所で体験できるのが、クスクスグランピング真鶴ならではの魅力です。自然豊かで開放的な空間ですが、テントや共有部分はきれいに整備されていて、気持ちよく滞在できました。

テント間の距離も充分離れているため、周りへの影響を心配しすぎず子ども達と過ごせるのも、嬉しいポイントです。
自然に囲まれながら、大人も子どもも「一人ひとりが快適と感じる過ごし方ができる」。そんな自由度の高いグランピング体験ができました。

チェックアウト後は、すぐ近くの「松本農園」でみかん狩りに挑戦する予定でしたが、雨のため泣く泣く断念.......。
松本農園は、犬と一緒にみかん狩りを楽しめるスポットで、ドッグランも併設されています。晴れている時にまたリベンジしたいです。
雨でも訪れやすい小田原の「神奈川県立生命の星・地球博物館」に立ち寄りつつ、帰途につくことに。博物館では、隕石に触れたり、動物や昆虫の生態を学習したりと、五感をフルに使って楽しみました。

食や自然の活用を通して真鶴の魅力を発信するとともに、地域の活性化に尽力しているクスクスグランピング真鶴。
2025年には環境問題への取り組みが評価され、「かながわSDGsパートナー」にも登録されました。

天候があまり良くなかったため、楽しめるか少し不安でしたが、自然の中で雨の音を聞きながら過ごす時間は晴れた時とはまた違う、やすらぎの時間になりました。
日頃の疲れをいやすのに、ゆるやかにデジタルデトックスするのもおすすめです。
「開放感のある場所でグランピングがしたい」「子連れでもチルタイムを満喫したい」と考えている方にぜひ訪れてほしい、そんな宿泊施設です。自然環境が残る静かな場所で、自分だけのチルい時間を探せるグランピング体験をしてみませんか。
執筆:kyoko