カカオ分が高く、苦みが強い大人向けの「ダークチョコレート」

カカオマスが40~60%くらいの割合で配合されているのが「ダークチョコレート」。一般的には乳製品を含まず、さらにカカオ分も高いため苦みが特徴的なチョコです。
しかし最近ではカカオ分が70%以上入ったものや、糖分が低いチョコのことをダークチョコと呼ぶことも。ダークチョコの定義は明確に定まってないようですが、甘めを抑え、カカオの味わいを楽しむ大人向けのチョコレートと言えるでしょう。
実は厳しい定義が定められている「ミルクチョコレート」

普段口にすることが多いチョコといえば、「ミルクチョコレート」ではないでしょうか。マイルドで優しい口当たりなので、子供から大人まで幅広い層で人気ですよね。原料に乳製品を使用したものがミルクチョコというイメージがありますが、実はそれだけでなく、ミルクチョコレートと表示するためには明確な定義が義務付けられています。
「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によると、カカオ分が21%以上、かつ乳固形分が14%以上含まれている必要があり、この基準を守らないと「ミルクチョコレート」として販売することができません。
実はミルクとは関係がなかった「ホワイトチョコレート」

ちなみに「ホワイトチョコレート」も乳製品を使用するイメージがありますが、これは勘違い。乳白色のココアバターをメインに使用しているため白いだけで、ミルクとはまったく関係ないようです。
ホワイトチョコはカカオ特有の苦みが少なく、クリーミーな味わいを楽しむことができるところも特徴のひとつ。ダークチョコレートと同じく明確な定義はないのですが、一般的にはココアバターを使用したチョコ全般をホワイトチョコレートと呼んでいます。
チョコレート界の新星「ルビーチョコレート」

最近では“ルビーカカオ豆”を使用した「ルビーチョコレート」も人気で、「ダークチョコレート」「ミルクチョコレート」「ホワイトチョコレート」に次ぐ「第4のチョコレート」としても注目されています。
ルビーカカオ豆に含まれている成分によって、可愛らしいピンク色をしているのが特徴。フルーツのような酸味を味わうことができます。
また、ミルクやクリームなどの動物性原料を使用せず、植物由来の原料を用いた「プラントベースチョコレート」と呼ばれるチョコも登場しています。
奥が深いチョコレートの世界

チョコレートの種類は複雑で、チョコレート自体も「チョコレート」「純チョコレート」「チョコレート菓子」「純チョコレート菓子」に分類することができます。
さらに加工の仕方によっても様々な種類に分けることができ、例えばテンパリングしたチョコレート生地を型に流して冷やし固めたものを「板チョコレート」、チョコレートと生クリームを混ぜた“ガナッシュ”を冷やし固め、四角く切り分けたものを「生チョコレート」と呼ぶなど、分類をしたらキリがありません。
調べれば調べるほど奥が深いチョコレート。チョコを食べる際には、ぜひ原材料や配分率にも注目してみてくださいね。