お好みの蒸され方は?個性あふれる4種のサウナ

浴場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、吹き抜けのように高い天井。
柱にはヴィヒタ(白樺の葉をブーケ状に束ねたもの)がたくさん飾られていて、温浴施設というよりおしゃれなリゾートのよう。こういう雰囲気、大好きです!

特に人気なのが「タワーサウナ」。男性側は8段、女性側は7段の階段状になっており、上段に行くほど熱気が増していく構造です。
壁一面に石が敷き詰められていて、その蓄熱効果がサウナ全体の熱さを支えているのだそう。まるで火山の内部みたいで、アトラクションのような臨場感がありました!

角にはボックス席のようなスペースもあり、周りを気にせず横になったり座ったり、好きなスタイルで過ごせます。テレビはついていますが、音は出ない仕様。サウナーの好みをよくわかっていらっしゃる。

タワーサウナと同じく絶対に外せないのが、ハーブサウナです。個室ブースのような席と、横になれるゆったりした席があり、セルフロウリュも楽しめます。
このサウナの目玉は、奥の画面から流れる音。シンギングボウルというネパールの楽器を使って、なんと支配人が自ら演奏している映像が流れています!
お寺の鐘のようなやわらかく落ち着いた音色と、流れるオートロウリュ。ハーブの香りが室内全体に行き渡り、ちょっとした瞑想状態に導いてくれます。五感全体でチルを味わうなら、ここに来れば間違いありません。

ゆるうむのサウナはあと2つあります。外エリアにあるのはスチームサウナ。扉を開けた瞬間から、もくもくと湯気が勢いよく吹き出しています。
「肌の毛穴から水分を吸収できそう」と思うほどの濃密な蒸気!気づくと全身がしっとりとしていました。

タワーサウナの横にあるのが塩サウナです。広々とした空間の中央に塩が用意されていて、体に塗りながらじっくりと発汗できます。マイルドなサウナ室でじんわり蒸されたいときにおすすめです。
多いのはサウナだけじゃない!舌を巻く充実の水風呂
サウナもなのですが、ゆるうむが他の施設と一線を画すのが、水風呂の充実ぶり。なんと4種類も揃っています。

タワーサウナと塩サウナを出たすぐ目の前にある、少し深めの水風呂。左右どちらからでも入れる階段つきで、しっかりクールダウンしたい方にぴったりです。

横になりながらバブルに包まれ、ゆっくりクールダウンできる寝水風呂。温度は30〜34度なので、水風呂が苦手な方も入りやすいと思いました。

同じく30〜34度ほどの温度設定で、ずっと入っていたくなる心地よさ。水風呂とお風呂の間のような絶妙な温度帯です。

外エリアにある大きな水風呂は、歩行湯のような広々としたプール型。立ったまま、歩きながら、ぶら下がりながら…色々なクールダウンのスタイルを楽しめそうですね!


浴場と露天スペースには、ととのいイスがこれでもか!というくらい置かれています。イスだけでなく畳で横になれるところもあり、お好みの体勢でととのえます。



お風呂はジェット風呂、あつ湯、炭酸泉の3種類。サウナとあわせてじっくりチルしたくなりますね~。
「ゆるうむ」の人気がたえない理由を聞いてみた

ゆるうむはなんと23時間営業。お客さんがいない時間は、1日のうちたったの1時間だけです。「スタッフ全員が責任を持って取り組んでいるから、これだけの施設をまわすことができています」とスタッフの豊田さんは話します。
ここはもともと「御老公の湯」という温浴施設でしたが、コロナ禍で閉業。2023年11月に「ゆるうむ」として生まれ変わりました。

常識にとらわれない発想を生むには、「普通はこうだから」ではなく、「お客様は何が楽しいだろう?」から考えるそう。その自由なアイデアが、イベントやサービスのユニークさを生み出しています。試行錯誤の毎日。でも、その挑戦こそが――ゆるうむらしさです。


シンギングボウルの演奏や外気浴スペースの焚き火、コンソメスープのサービスなど、他ではなかなか見られない取り組みをおこなっている「ゆるうむ」。
これらも、自由なアイデアをもとにした発想から生まれたのだとか。ウィスクロウリュやアウフグースも人気があり、リピーターを増やし続けています。

ゆるうむにはなんとクラフトビールの醸造所まであります。当初の予定にはなかったのですが、『お風呂上がりにレストランで最高のビールを飲んでほしい!』という一心で、こだわりの一杯を形にすることにしたそうです。

取材時には、醸造中のビールを特別に試飲させていただきました。まだ2週間ほど醸造を続けるとのことで、これから色が透き通り、味が引き締まっていくそう。

水戸らしく梅が入ったビールもあり、アルコールだけでなく塩分補給もできるのが嬉しいポイント。季節限定のビールも扱っているそうなので、訪れたタイミングならではの一杯を味わってみてください。




1階・2階には休憩ルームが充実していて、漫画も読み放題。どこに行ってもイスや横になれるスペースが用意されていて、日常を忘れてチルできます。
サウナに入るだけでなく、丸1日かけてじっくりリフレッシュしたい日の行き先としてもおすすめしたいです。

施設のあちこちに、他にはない個性と遊び心がつまった「ゆるうむ」。個人的にはベストサウナ10に入るくらい好きになってしまったので、取材の翌々日に再び訪れてしまいました(笑)。
「水戸でおすすめのサウナは?」ときかれたら即「ゆるうむ!」と答えます。また必ず戻ってきます!
取材・執筆:穴山悠理


