アートとジャーナルの融合!新しいリラックス法とは?

アートジャーナルセラピーは、何かを創り出し自己表現をする「アート」と、記録するという意味を持つ「ジャーナル」を組み合わせた言葉。近年、頭に浮かんだことを紙に書きだしていく「ジャーナリング」が話題になっていました。ここにアートの要素を付け足したのが、今回紹介する「アートジャーナルセラピー」です。
文字にして書き出してみると、自分でも気付かなかった心の内や新しい一面を知ることもできるジャーナリング。書き物を通して自分自身と向きあうことから、「書く瞑想」とも呼ばれており、ストレスや不安を解消しリラックスするのに効果的です。「記録すること」の力は心理学的にも認められていて、一日の出来事を記録する日記も、心を整頓しストレスを軽減する認知行動療法として取り入れられているほど。
アートジャーナルセラピーでは、ジャーナリングの文字にプラスして、絵を描いたり写真を貼ったり、一枚の紙に自分の中にある感情をアートとしてぶつけていきます。
「アート」は難しい?大切なのは、自由な自分を認めること

もしかすると、「アート」と聞くと敷居が高く感じる人もいるかもしれません。しかし題材は何でも自由、使う画材も自由。絵を描いたり、好きな写真や旅行のチケットなどでコラージュを作成したり、既存のものをアレンジする人もいます。
心のモヤモヤを吐き出すだけでなく、趣味や好きなものを表現するのも良いでしょう。好きなものにのめり込む時間を持つことと、何かを生み出す時に湧いてくるプラスのエネルギーが、鬱々した心を晴らしてくれます。
最近はスマートフォンやタブレットでも簡単に絵を描けますが、あえて紙とペンというアナログなアイテムを使用して一枚の紙に没頭することで、デジタルデックスの効果も。「暇があればスマホを触ってしまう……」というスマホ依存の人や、デジタルデバイスとの距離が近い人こそ、アートに向き合う時間の価値を実感できるに違いありません。
さらに、Z世代を中心に、出来た作品を「#artjournal」「#artjournaltherapy」などのハッシュタグを付けてSNSで発信し、他の人と共有するのも楽しみの一つとなっているよう。たくさんできた作品を一冊のノートにまとめれば、達成感を感じられるほか、自分の歴史の一つとして思い出深いアイテムになるのではないでしょうか。
多様な楽しみ方で自分を表現してストレス解消

SNSが広く普及し、発言や行動に正しさが求められる現代。自由な感性を持ち、自分をのびのびと表現するだけで癒やし効果は抜群と言えます。アートジャーナルセラピーには、正解も不正解もありません。
紙とペンさえあれば、誰でも簡単に始められる心のデトックス。あなたも、気持ちをアートに乗せて解放する気持ちよさを体感してみませんか?