そもそもどうして砂風呂の砂は温かいの?

砂風呂とは、40度~50度程度の温かい砂に身体を埋めて温まる温浴法のひとつ。ところで、なぜ砂風呂の砂が温かいのか、その理由をご存じでしょうか。人工的に砂を温めていると思う方もいるかもしれませんが、実はこの砂を温めているのは、人の力ではありません。
砂風呂の砂が温かい理由は、地下を流れる温泉の熱、いわゆる「地熱」で温められているから。この地下からの熱が、砂を心地の良い温度帯に保ってくれるのです。砂風呂は温泉地に行くと多く見られますが、砂が温められる仕組みを知れば納得できますね。
起源はなんと江戸時代!?砂風呂が長きに渡り愛される理由

砂風呂の歴史は長く、1500年代にはすでに日本に存在していた可能性があるそう。当時日本を訪れた外国人が、「砂に穴を掘って横たわっている」という一文を残していることから、その存在が示唆されています。また、江戸時代に残された書物の中にも、砂蒸し湯治として利用されていた記録が。古くから日本人にとって大切な存在だったことがうかがえます。
そんな人々に愛され続ける砂風呂の魅力は、なんと言っても大量の汗をかくことによるデトックス効果。通常の入浴の3倍もの汗をかけるとも言われ、身体が軽くなったように感じられることもあります。高温のお風呂が苦手な方でも心配は無用。砂風呂は心地よい温かさなので熱くなりすぎず、リラックスしやすいのが魅力です。
砂風呂を楽しむならここは外せない!おすすめの満喫スポット

日本で砂風呂を満喫できるスポットとしてまず訪れたいのが、鹿児島県指宿市。市内に砂むし場が点在しており、海岸沿いの温かい砂に身体を埋めて入浴を楽しむことが可能です。波の音や潮風を感じながらの砂風呂は、最高にチルな時間を過ごせます。
また、温泉地としても有名な大分県別府市は砂風呂の施設も充実。国道10号沿いにあるアクセス抜群の「別府海浜砂湯」では、海を眺めながら砂風呂を満喫することができます。他にも「ひょうたん温泉」や「竹瓦温泉」など、砂湯を併設した温泉施設がいくつかあるので、大分へ旅行の際は通常の温泉だけでなく砂風呂も体験してみてください。
砂風呂の基本とおすすめのスポットについて解説しました。ぽかぽかと温まりながら癒やされるだけでなく、大量の汗をかくことによるデトックス効果も抜群。この機会に、新たなチルタイムの過ごし方としてトライしてみてはいかがでしょうか。