サッカーとサウナをかけあわせたチルが実現!No.12 Kashima Fan Zone
最初に訪れたのは、メルカリスタジアム(旧カシマサッカースタジアム)から車で3分の場所にある「No.12 Kashima Fan Zone」。トレーラーハウスに宿泊できるグランピング施設で、日帰りでサウナを楽しむこともできるそう。共用のサウナは全部で3種類あります。
① 大画面でサッカー観戦ができる大型サウナ


1つ目は「エンタメサウナ ”騒”」。壁一面に大画面が広がる、約20人収容の大型サウナです。
鹿島の町らしく、サッカーの試合がスクリーンいっぱいに映し出されています。取材当日はイギリスのチームの試合が流れていました。うしろのスピーカーから実況が流れていて、臨場感もたっぷり。
テレビがあるサウナはよく見ますが、壁一面にスクリーンが広がるサウナは希少ですね!

サッカーボールの形をしたサウナストーンがかわいらしい!試合観戦の後も、サッカーの余韻にひたってチルできそうです。
② 静寂のなかで蒸されるサウナ


もうひとつは「静寂サウナ “黙” 」。大画面のあるサウナとは対照的に、テレビや音楽はありません。聞こえるのは、ストーブとオートロウリュのシュンシュンという音だけ。静かなサウナで感覚の世界にひたりたい人におすすめです。
③ アメリカのスクールバスをまるごとサウナにした「サウナバス」

3つ目は「アメリカンスクールバス ”動”」。なんと移動型のサウナバスです!
アメリカで実際に走っていたスクールバスを調達し、オーナーの小原さんが約2週間かけて内装を自らリフォームしたそう。バスのサウナには初めて入りました~!

中は完全にサウナですが、運転席はそのままの状態なので今でも動くそうです。このサウナバスは大阪の万博記念公園や、サウナ部のある企業イベントにも出張したとのこと。


ただ、設置には工事用の大型電源コンセントが必要なため、どこにでも置けるわけではありません。サウナバスに出会えたらラッキーですね!

サウナのあとはプールのような大きな水風呂にざぶん!隣には温かいお風呂もあります。重心の低いととのいイスもたっぷり用意されているので、鹿島の外気を浴びながらじっくりととのえますね。


このエリアは市街化調整区域のため、宿泊施設の建設が厳しいのだそう。サッカー観戦のためにたくさんの人が訪れるのに、近くに宿泊施設がない…。

この状況を打破するために、トレーラーハウスのグランピング施設をつくったそうです。今は、鹿島の街を盛り上げるための地域振興事業となっています。

スタジアムから歩ける距離にある同施設。サッカー観戦したあとのサウナは、きっと格別なチルになるはず。
サッカーとサウナ、どちらも楽しみたい方は一度体験する価値ありです。
古民家をリノベした隠れ家サウナ「鹿とサウナ」
次に向かったのは、完全予約制のプライベートサウナ「鹿とサウナ」。今回は3時間の枠で予約して伺いました。

現地に到着。「ここがサウナ?」と二度見してしまうほどの、立派な屋敷のようなおうちです。玄関を入るとオーナーさんが出迎えてくれました。
室内の一室に案内され、利用にあたって説明を受けました。

水着に着替えてポンチョを羽織り、外のサウナゾーンへ。サウナ室の扉には鹿のマークが貼ってあり、「噂に聞いていたサウナに来たぞ!」という気持ちが高まります。
バチバチ感がハンパない薪サウナ


扉を開けると、大きなストーブがお出迎え。中では炎がバチバチに燃えたぎっています。
室内は3段構造で、真ん中あたりは肌がジリジリと焼き付くような熱さ。汗がだくだくと流れます。取材当日の温度計は、96度を指していました。

炎が小さくならないよう、定期的にスタッフの方が薪を追加してくれています。バチバチの熱さは、こまめなフォローがあってこそですね。

サウナの横には大きめの水風呂。こちらは鹿島の井戸水を使用しているそうで、なんともやわらかな肌触り。気持ちよく肌に馴染みます。


目の前にはインフィニティチェアが置かれていて、サウナ→水風呂→外気浴と、すべての導線がスムーズ。これはととのい待ったなしです…!

「鹿とサウナ」ならではのアメニティとして、はまぐり出汁を入れたポットを提供してくれています。たっぷり汗をかいた体に、はまぐりの塩味が染みわたるぅ~!細かな心遣いに感謝です。

鹿とサウナがある建物は、もとはオーナーの友人のおじいさまが住んでいたおうちだったと聞きました。今は空き家になっていたこの場所を、サウナ施設としてリニューアルしたのだそうです。

始まりのきっかけは、オーナーの友人のお父様が鹿島の工業地帯で営んでいた事業でした。お父様が亡くなられたのち、息子さんが会社を継ぐことを考えたものの、東京と鹿島を行き来する生活の難しさから別の道を模索することに。
「鹿島という土地で、父の思いを受け継いだ事業を」という想いから辿り着いたのが、ふたりとも大好きだったサウナだったといいます。

ひとつのおうちに宿る物語が、このサウナの空気感そのものになっているように感じました。
古民家ならではのしっとりした空間で、バチバチに熱いサウナを堪能できる「鹿とサウナ」。サウナ好きにとっては見逃せないスポットです。
チル旅の締めは「アートホテル鹿島セントラル・ろっこうの湯」
サウナをはしごした後、鹿嶋市内のアートホテル鹿島セントラルに宿泊しました。なんと、東京駅から20分おきに直通バスが出ています。間隔が思ったより短い…!
所要時間はたったの90分なので、思い立ったらいつでも来られますね。「このエリアを代表するランドマークホテル」と聞いていたのですが、とにかく建物が大きいです。


今回はダブルベッドの客室に宿泊。大きな窓からは、鹿嶋・神栖の市街地と工場夜景が広がっていてロマンチックでした。


今回訪れた日はひな祭りが近く、階段を使ったタワー並みの高さがあるひな壇が飾られていました。施設内はとにかく広いので、歩いているだけでも楽しめると思います。

宿泊したら絶対に入りたいのが、ホテルに隣接する温浴施設「ろっこうの湯」。
2026年1月にリニューアルしたばかりだそうで、中も外もピカピカ!ホテル宿泊者なら当日の夜と翌朝、どちらも無料で利用できます。もちろん日帰り利用も可能です。


お風呂は天然温泉の「ナトリウム-塩化物冷鉱泉」だそうです。
温泉法によると、25℃未満の冷たい水であっても、一定量以上の溶存物質が含まれていると「冷鉱泉」と定義されます。つまり、しっかり温泉成分が入っているということ!

40度前後のほどよい温度設定で、旅の疲れがほぐれていきます。
とはいえ、ここに来るまでずっとサウナに入っていたので既にほぐれているのですが・・・さらにとろけるような感覚です。

サウナ室はかなり巨大な部類。中央にはテレビ、脇にストーブがあり、スタンダードな遠赤外線サウナといったところでしょうか。座面の幅が広いのがうれしい!

水風呂は足をのばして入れる大きさ。適度に冷たくて最高です。ろっこうの湯は、サウナのはしご旅をしめくくるのにぴったりな場所でした。
おまけ:鹿島の夜を楽しむならここ!
最後に、鹿島・神栖エリアの夜におすすめなスポットをいくつか紹介します。まずはレストラン Liaison(リエゾン)。

アートホテル鹿島セントラルから車で約7分のところにある、フレンチ・イタリアン・スペイン料理を楽しめるレストランです。オーナーシェフが東京で修業を積んだのち、地元に戻って一人で立ち上げたお店だそう。



今回お願いしたのは、クリーミーなカレーのドリア、アラビアータ、やわらかくジューシーなサーロインステーキ……。どれもとても美味しくて、体も心も大満足でした。
鹿島は工業で栄えた土地ということもあり、夜景がとってもきれい。鹿島石油の鹿島製油所・東門からは、キラキラと輝きを放つ工場夜景が見えました。

鹿嶋市は、サッカーあり、工業地帯あり、そしていいサウナあり!な、奥深い街でした。
都内から約90分とアクセスも良好なので、週末のふらっと旅行にぴったりかと。ぜひチル旅の目的地リストに加えてみてください。
執筆・撮影:穴山悠理


