閑静な住宅街に佇むビル型銭湯

アクセスは東急大井町線の下神明駅から徒歩6分。JR大井町駅からも歩いて15分ほどです。
閑静な住宅街に佇んでいるビル型銭湯で、落ち着いた雰囲気が感じられます。

館内は1階から3階まであり、2階が受付。お風呂は1階と3階にわかれています。


浴室は毎週木曜日に男女フロアが入れ替わります。その日のお風呂は、入口横の看板や公式サイトでもチェックできますよ。

階段を登って2階が受付です。アットホームな雰囲気でなんだかほっとします。

いざお風呂へ!まずは露天風呂がある3階(取材当日は男湯)から見ていきましょう。

脱衣所は清潔そのもの!

飲料水のラベルつきカランがあるのも嬉しいところ。お風呂でたくさん汗をかいたあとは、しっかり水分補給しましょう。
空が広がる露天風呂で、ゆったり天然温泉を満喫

宮城湯の名物といえば露天風呂!お客さんからも一番人気があるそうです。
お湯は黒湯のような薄い茶褐色。メタケイ酸が豊富に入っている弱アルカリ性の天然温泉です。
そして、天井を遮るものがない吹き抜けの露天。
オーナーの佐々木さん「都内で天井が抜けている銭湯って実はそんなに多くないんですよ。露天風呂がある銭湯も限られていて、この付近のエリアでも数軒くらいじゃないでしょうか」

露天風呂の温度は通常40℃前後ですが、夏の限定イベントの間は34℃前後になるそうです。入りやすい温度でありがたいですね〜!

露天エリアにはととのいスペースもばっちり揃っています。都内で星空を見ながら「ととのったー!」が体験できる、かなり貴重な場所です!
たっぷり光が差し込む、まるで外にいるかのような浴室

3階の浴室は天井が高く、大きな窓から日差しがたっぷり差し込んでいます。昼間はとても明るく、まるで外にいるかのよう!立方体のカランも特徴的です。

天井がたか~い!夜だけでなく、昼間にきて解放感を味わうのも気持ちよさそうです。

一部のシャワーヘッドにはReFaを導入。水流を好みでコントロールできるので、お風呂時間がさらに充実しそうです!



3階の浴室は、大きな窓の横に寝風呂とジェット風呂、白湯があります。いずれも足を伸ばして入れる広さです。想像しただけでととのいそうです!

コンパクトながらあつあつ!しっかり汗をかけるサウナ

サウナの温度は、男湯は100℃ほど、女湯は97℃ほどだそう。しっかり汗をかきたい人には嬉しい温度設定ですね。
2023年に小規模リニューアルをして、壁を板張りからタイル張りに変えたそう。新しいタイルがピカピカと輝いています!通常時はテレビがついていて、番組を見ながらゆっくり過ごせます。

水風呂は20℃ほど。ブクブクと泡が湧き出てくるので、体感はもう少し冷たく感じられるかもしれません。実際に入ったところ、ほどよく冷たさを感じつつも体の芯はポカポカと温かさが残るような感覚で、とても気持ちよかったです!
深めなので、しっかりつかって体をシャキッと冷やしたい人にもおすすめです。


浴室と脱衣所にもととのいスペースがあります。室内でととのいたいときに、こういうイスがあるとありがたいんですよね・・・!「思う存分リラックスしてほしい」という温かな想いが感じられました。
心からくつろげる、落ち着いた雰囲気の浴室

続いて1階のご紹介。3階とは趣がすこし変わって、奥行きのある空間が広がっています。
オーナー佐々木さんは「落ち着いた雰囲気が好きな人には、1階の浴室がおすすめです。実は私も1階のほうが好きなんですよね」と話します。

こちらは天然温泉のゾーン。肩までつかることもできますし、段差に座れば半身浴ができます。夏季の間は34℃前後ということで、永遠に入っていたくなる心地よさでした。
奥は電気風呂になっています。温泉と電気風呂がセットの浴槽はわりと珍しいのでは?



寝風呂と白湯、ジェット風呂はどれも広々!1階のお風呂では、大画面でテレビを見て入浴できます。音が出ない字幕付きテレビなので、テレビを見たい人もそうでない人も、それぞれの時間を楽しめます。

昔は各自でタオルを持参して敷く形式でしたが、数年前のリニューアルを機に衛生面を考えてマットの貸し出しを始めたそうです。
オーナー佐々木さん「お客さんには安心して使っていただきたいので、きれいな状態を保つ努力は今後も続けていきます」


1階もサウナ、水風呂、ととのいスペースが完備!3つとも近い距離にあるので、ととのいループを繰り返したい人にもぴったりです。

こちらは1階の脱衣所。ととのいイスと、足をおける台がそろっています。

ちなみに宮城湯さんのドライヤーはなんと無料!なんて良心的なんでしょう。
思わず顔がほころぶ、イメージキャラクターのたぬき

宮城湯では受付、浴室などいたるところにたぬきがちょこんといます。2代目(現オーナーのおじい様)が「縁起がいいから」と置物を取り入れたのがきっかけで、「たぬきのいる銭湯」と呼ばれるようになったのだとか。

現在は佐々木さんがたぬきのイメージキャラクターをつくり、ぬいぐるみやステッカーなどのグッズ展開も行っています。
佐々木さん「こういうキャラクターがあると覚えてもらいやすいですし、目印にもなっているみたいです。お客さんもよく写真を撮っていかれますね」

経営を引き継いだ佐々木さんは、日々の運営に加えて、管理体制の見直しやマナー周知などに取り組んできたそう。
「最近は“気持ちよかったよ”“また来ます”って言ってくれるお客さんが増えて、それが本当にうれしいですね」と語ります。常連さん、一見さんかかわらず、全員が気持ちよく過ごせるよう試行錯誤されてきた様子が感じられました。
昔ながらのよさを大切にしつつも、時代にあわせて進化してきた宮城湯。天井のない露天や外気浴でチルをしに、そして可愛いたぬきに会いにぜひ訪れてみてください。
宮城湯でチルしたあとにおすすめの飲食店
チルしてお腹がすいたら、近隣の飲食店もセットで寄ってみてはいかがでしょうか?宮城湯からほど近い距離にあるお店をいくつか紹介します。
PARK COFFEE

こじんまりとしつつもおしゃれな雰囲気が漂う「PARK COFFEE(パークコーヒー)」。宮城湯から徒歩13分ほどで、大井町駅の方面にあります。コンセントやWi-Fiもあるので、休憩だけでなくちょっとした作業や勉強にもおすすめです。

こちらはレモンベースのシフォンケーキ。ふわふわな食感なのに、しっかり食べ応えがあってお腹が満たされました!
アイスカフェラテもしっかりコーヒーの味が感じられて、とてもおいしかったです。
とらいあんぐる
宮城湯から歩いて7分の距離にある「とらいあんぐる」。店主さんは宮城湯オーナー佐々木さんのお友達だそう。
店主さんが入れる生ビールや牛すじなどが人気の居酒屋です。
仕事帰りのサウナめしにちょうどよさそうですね!
餃子職人どんこ
「餃子職人どんこ」は、下神明の駅からほど近いところにあるテイクアウト専門店です。宮城湯からは徒歩7分ほど。
手作りのジャンボ餃子は、思う存分空腹を満たしたいときにぴったりな予感がします!
下神明エリアは住宅街ながらも、穴場のお店がいくつかあります。少し足をのばすと大井町や大崎方面にも行けるので、お好みのお店を探してみてくださいね。
執筆:穴山悠理