ととのう

開店前から30人まちの大行列! 地域をもりあげる継業銭湯「仁岸湯」

開店前から30人まちの大行列! 地域をもりあげる継業銭湯「仁岸湯」

新小岩駅からバスで約15分。「アクセス抜群」とはいえない立地ながら、開店前から行列ができると話題の銭湯があります。 その名は「仁岸湯(にぎしゆ)」。人気のワケをさぐりに、編集部で取材してきました!
Agenda.
  1. 活気あふれるロビーと3代目店主の想い
  2. 目玉は炭酸泉!ストロングスタイルのサウナも必浴
  3. 地元の人たちの生活の一部として、目指すは創業100年
  4. 新小岩周辺のグルメも見逃せない!

活気あふれるロビーと3代目店主の想い

江戸川区の銭湯キャラクター「お湯の富士」の暖簾がかわいい

現地に着くと、開店1時間半前からすでに常連さんが並びはじめていました。その人気具合に驚きつつ、中へ入ります。

暖簾には江戸川区のゆるキャラ「お湯の富士」くんのイラストが描かれています。かわいいです!江戸川区内でも数少ないレアな暖簾だそう。

ロビーはポスターやオリジナルグッズがたくさん並べられています。

迎えてくれたのは、3代目の岡部さん。おじいさまの代から始まった銭湯を継業したそうです。

岡部さん「昔は雑誌やグッズがなかったので、今のように色々置き始めてから『玄関まわりがにぎやかになったね』と言ってもらえるようになりました」

おすしを模したキャラクターのTシャツ
「おしゅし」は、絵本にもなっている人気キャラクター

オリジナルTシャツは、これまで6種類ほど制作。どれもイラストレーターに依頼したこだわりのデザインだそうです。壁には、巷で人気のおすしを模したキャラクターも飾られており、かわいくて癒されます。

無料でもらえるオリジナルステッカー

このほかにも、オリジナルステッカーやキーホルダーなど、さまざまなグッズが並びます。なんとステッカーは無料で配布しているそうです。

ロビーにはステッカーボードを置き、仁岸湯だけでなく他の銭湯を知ってもらういい場にもなっています。こうした工夫が、ロビーにいる時間を一層ワクワクさせてくれそうです。

見るだけで楽しめるステッカーボード

岡部さんは継業前、大手コンビニチェーンの店舗経営に携わっていたそうです。
その経験から、「経営する」という感覚は自然に受け継げたといいます。

岡部さん「コンビニも銭湯も“お店を運営する”という点では同じです。だからそこまで大変さは感じませんでした」

名刺には今も「見習い」の肩書きが残っていますが、実際には番台にも立ち、お客さんとの会話を大切にされています。

岡部さん「受付をスタッフに任せる銭湯もありますが、うちはなるべく僕が番台に立ちます。お客さんの声や空気感を肌で感じながら、改善していきたいんです」

女性にはうれしい、高級シャンプーのレンタル

直近では、荷物棚の導入や上質なシャンプー・リンスのレンタルなど、お客さんの声から生まれた取り組みが増えているそうです。

現在はご両親とともに3人で運営。
岡部さんは 「見習い」と言いながらも、もうほとんどの業務を把握しているとか。


「お金の管理だけはまだ祖父の担当なので、将来的にはしっかり引き継げるよう頑張ります」と笑顔で話してくださいました。

目玉は炭酸泉!ストロングスタイルのサウナも必浴

女湯。手前がお風呂で階段の上がサウナ
男湯と女湯は左右対称の構造

浴室はピカピカ!奥のタイル絵には赤富士が見え、落ち着いた雰囲気をかもし出しています。洗い場と浴槽の間のスペースが広いのもうれしい点です。

人気の炭酸温泉

仁岸湯の目玉は「炭酸温泉」。はじまったのは15年ほど前で、エリア内では早期導入だったそう。

ややぬるめの温度設定で、じっくり入って体が温まるとお客さんから人気が高い炭酸温泉。実際に入ってみると、思ったよりもやわらかな入り心地で、じんわりとあたたまりました。

手前が白湯・奥がジェット風呂と歩行浴

中央にはジェット風呂と歩行浴。歩行浴は、床に足ツボを刺激する小石が埋め込まれており、ゴロゴロとした感触が楽しめます。お風呂のタイプがそれぞれ違うので、時間をもてあまさずにたっぷりチルできました。

日替わりの薬風呂

奥は日替わりの薬風呂。この日は「江戸黒」というお風呂でした。美容成分が入った黒褐色のお風呂で、見るからに肌によさそうでした。

赤富士の横にある階段をのぼった先には、水風呂とサウナがあります。ちょっとした異空間にいくようでワクワクします。

サウナには大きなストーブが鎮座

サウナは約100℃とストロングな設定。お客さんからの「もっと熱く!」という声に応えて温度を上げたそうで、今ではすっかり常連さんの憩いの場になっています。取材当日も、常連さんが入れ替わり立ち代わり入っていました。

2階の奥は水風呂
井戸水のかけ流し

水風呂は、2階の壁いっぱいに浴槽が広がりスペースは十分。少し黄みがかっているのは、井戸水を掛け流しにしているからだそうです。温度は22℃ほどで、ゆっくりとクールダウンするのにぴったりでした。

サウナの目の前はととのいスペース

目の前にはととのいスペースもあります。「サウナと水風呂とととのいスペースの距離は近ければ近いほどいい!」という方にはとてもおすすめです。

男湯の脱衣所
女湯の脱衣所

地元の人たちの生活の一部として、目指すは創業100年

取材当日は平日でしたが、開店直後に入ってきた人の数は、なんと30人ほど!みなさん行列をなし、一番風呂を楽しみに待っていました。

お風呂で温まり、知り合いの方とおしゃべりをして帰っていく。仁岸湯が、地元の方の生活の一部になっていることが伝わってきます。

「今年で創業65年ですが、まだまだ頑張ります。目指すは創業100年です」と岡部さん。

仁岸湯がこれからも末長く、地元のみなさんの生活の一部であり続けてほしいと感じました。

施設情報を見る

新小岩周辺のグルメも見逃せない!

人通りが多く、下町らしさが残る新小岩。個人店や立ち飲み屋も多く、グルメには困らないエリアです。

仁岸湯でチルしたあとにおすすめのお店をいくつか紹介します。

HealthyTOKYO CBDファクトリー&カフェ 

仁岸湯から歩いて行ける距離にある「HealthyTOKYO CBDファクトリー&カフェ」。

モノクロトーンのおしゃれな店内で、健康効果が期待できるCBDをつかった商品をいただけます。

今回はドリップコーヒーとラザニアのセットを注文しました。どっしりしたラザニアはオールグルテンフリーだそう。健康志向の方にはぴったりですね。

しげきん

新小岩駅ちかくの有名な立ち飲み屋「しげきん」。300円代のおつまみが多く、お刺身や煮込みなどさまざまな居酒屋メニューを楽しめるそうです。通常時は混んでいるようなので、少し時間をずらして行ってもいいかもしれません。

取材・執筆:穴山悠理