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チル旅

家族や仲間と一緒に楽しめる、小樽の新名所。Sauna Otaru archで出会うチルなサウナ体験

家族や仲間と一緒に楽しめる、小樽の新名所。Sauna Otaru archで出会うチルなサウナ体験

2024年北海道の小樽に誕生して以来、全国からサウナ好きが訪れる人気施設となった『Sauna Otaru arch』。サウナと小樽への愛が詰まった『究極のサウナ施設』と言われる理由を確かめるべく、実際に体験しに行ってきました!果たしてその魅力とは?施設を運営する方達にも、詳しくお話を聞いてきましたよ。
Agenda.
  1. Sauna Otaru archとは?
  2. 実際にサウナを体験!
  3. 施設を作ったお二人にインタビュー

Sauna Otaru archとは?

昨年北海道は小樽唯一の温泉郷「朝里川温泉」に誕生したサウナ施設です。

小樽は運河を中心とした観光の街というイメージがありますが、『自然豊かな小樽の温泉郷にもぜひ足を運んで欲しい。』という社長さんの思いから、この地に特別なサウナを作ることにしたそうです。

公式HPから引用

小樽の運河や建造物をモチーフにした、こだわりのサウナ室と水風呂はなんとそれぞれ4種類!

そして全国でも珍しく男女で一緒に入れるため、カップルでも家族でも楽しめるんです。

サウナ顧問のエレガント渡会さん(公式HPから引用)

サウナをプロデュースしたのは、全国でも指折りの実力を持つ熱波師のエレガント渡会さん。

より多くの人に楽しんでもらえるように、設備や仕掛けをこだわり抜いたんだとか...これを聞いただけでも、小樽とサウナへの愛がにじんできますよね。

では早速サウナへ行ってみましょう!

実際にサウナを体験!

小樽の運河をイメージした内装

水着に着替えてサウナエリアに出ると、まずはこの景色がお出迎え...

『え!ここほんとにサウナなの?』と思ってしまう、アートな内装に驚きました。

ワクワクしながら、まずは4種類あるサウナ室へ行ってみます!

小樽を感じる4種のサウナ室

サウナ室『手宮(てみや)』

まず入ったのは、一番右奥にあるこちらのサウナ室。

2面の大きな窓があり、明るく気分が上がります。

部屋の広さに対してストーブが大きい!

普段は80度台で心地よいですが、大きめのストーブにロウリュするとかなりアツアツになるとのこと。

早速2杯ほどかけてみたら、ほんとにヒリヒリするくらい熱いじゃないですか..

サウナ室内に設置された水風呂

たまらず水風呂〜と思ったら、なんと室内にあるんです。これはうれしい動線...そして面白い!

入ってクールダウン、また蒸されに戻ってという流れが、出るタイミングを失うくらい気持ち良かったです。

サウナ室『オタモイ』

続いてやってきたのは、小樽にある洞窟をイメージしたというサ室です。照明が青くて、気持ちがやすらぎます。

ベッドのようなベンチが置いてあるのも珍しいですね。

珍しい形の壁付ストーブ:HARVIA「SPIRIT9」

壁にも先ほどとは違う、オシャレな形のストーブがあります。

温度もマイルド、ベンチに座ると心地良くてウトウトしてしまいます。ここの雰囲気すっごく気に入りました。

サウナ室『朝里(あさり)』

さて、まだまだ続くアーチのサ室巡り...3番目は、この施設で一番大きいサ室へきました。

室内は広々していて、窓から見える庭園の景色もありすごく開放的です。

ストーブは日本初導入のHUUM「HIVE15」
2つのストーブにセルフロウリュできます。

これまた見たことない形のストーブに、いざセルフロウリュ。

じっくりと温度の上昇を感じながら、庭園をぼ〜っと眺められるって贅沢...今度はサウナ仲間と一緒に入ってみたくなりました。

こだわりのストーブ上部の天板

ふと上を見ると、ストーブの遮熱板の形が左右で違っていることに気づきます。

えっと、三角形と七角形?...あ、サウナ(3+7)になってる!(笑)

細かいところにもサウナ愛が感じられますね。

サウナ室『色内(いろない)』

さて、最後は最も熱いサ室へ!倉庫をモチーフにしたというレンガの壁が、すごく良い色味なんです。

そして入った瞬間、格段に熱いのが分かります。

ストーブはsaunam「luxury」

これまたかっこいいストーブがどんと鎮座。独特な形でパワフルな熱を感じます。

オートロウリュ時はさらに灼熱の熱さでした!最後にバチッと仕上がり大満足です。

壁側の窓をみると、運河のような水風呂が

これで4種のサ室、全てに入ることができました。

驚きはそれぞれの部屋で、ストーブの種類、壁の材質、温度全てが異なっていたことです。ベテランサウナーさんもうなるし、サウナビギナーの方にも楽しみやすい工夫がいっぱい!

そしてどの部屋にも窓があって、外の景色が楽しめたのも印象的でした。

次は水風呂へ行ってみます!

運河やダムをイメージした水風呂

水風呂『朝里ダム』:小樽唯一のダムがモチーフ

まず入ったのは最も深い水風呂、その名も『朝里ダム』。

深さは1111mmという、こだわりもすごいです。

入ると、ちょうどよく冷えていて深さも十分。

ボタンを押すとダムの放水ならぬシャワーが降ってきて、大興奮!これは最初に入ってみてよかったです。

水風呂『小樽運河 左』

続いては運河をモチーフにした二つの水風呂のうち、シングル(水温7~9度)の方へ。

こちらはキンキンに冷えてて、足が痺れます!

水風呂『小樽運河 右』

出てすぐに横にある、もう一つの運河水風呂へ。

こちらは温度は20度でマイルド、寝転ぶように入ることができます。シングルから入ると、温度差がすごく気持ち良いんですよ...

頭の上にある蛇口をひねれば、冷水を浴びられるのも面白いですね。

それぞれ温度も深さも異なり、サウナ室と組み合わせれば入り方は無限大に感じました。

はしごするもよし、お気に入りをリピートするもよし。自分の一番好きな入り方を見つけていくのも楽しいですね。

特別な庭園で外気浴

中央の運河を渡ると、広い庭に出ることができます。

そして広がる美しい景色!噴水まであるじゃないですか。

デッキには日除のパラソルも

お日様の光を浴びても良いし、気になる人はパラソルで日除もできるから安心。

季節の花や草木を眺めて、小樽の自然をそばに感じられます。

チェアに体を預けて、ゆったりとチルな時間を過ごせました。

最後は中にあるジャグジーで温まるのもおすすめ

施設の全体を回ってみて、思ったのは

『2時間半(利用1枠分)では全然時間が足りない!』

そのくらい、個性的で味わい深いサウナと水風呂がそろっていました。

何度も足を運んで、色んな入り方を試したくなりましたよ。

施設を作ったお二人にインタビュー

この施設を作ったお二人(左:エレガント渡会さん、右:橋本さん)

この施設を作ったのは、他にも『湯の花』など多数の温浴施設を経営する橋本さんと、サウナ顧問を担当するエレガント渡会さん。

最後に二人からお話を聞くことができました。

――まずは小樽にサウナを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

小樽を感じさせてくれる内装

橋本さん:小樽って観光地はすごくにぎわうんですけど、観光の後は札幌に流れてしまうんですよね。「小樽って中心部だけじゃないんだよ」というのを伝えたくて、この施設を作りました。

ただ「サウナブームだからでしょ?」って思われるのは嫌だったので、“ここにしかない、小樽じゃないと成立しないサウナ”を意識しました。
このサウナが旅行にきた方達の社交場みたいになってもいいなと思っています。

――サウナ室、全部ストーブが違うのが面白いですよね。

2種類のストーブがあるサウナ室『オタモイ』


渡会さん:サウナーの人って「このストーブどこのメーカーだろう?」ってチェックする人も多いじゃないですか。だからこそ珍しいものを選びました。
「朝里」のサウナ室は開店当時は日本初導入のストーブですし、「色内」も日本ではほとんど置かれてない物を入れました。“見たことない!面白い!”って思ってもらえるものを揃えたかったんです。

――水風呂が4つもあるのも珍しいですよね。

水風呂『朝里ダム』


渡会さん:普通は1つ、多くて2つくらいですよね。でも「サウナ室が4つあるなら、水風呂も4つ欲しい」と思って作りました。深さや温度を変えたり、『こんな水風呂を作りたいなあ』って発想していったら自然とあの4つになった感じですね!

――おすすめの入り方はありますか?

渡会さん:まずは自由に試して、自分に合ったルーティンを見つけてほしいですね。
ただ私が最近発見したのは「水風呂4つはしご」です(笑)。
「手宮」で温まったあと、「朝里ダム」の深い水風呂に入って、ぬるめで休んで、最後はシングルの冷水でバシッと締める。これがめちゃくちゃととのうんです。入る時間を調整するとさらに気持ちいいですよ。

――オープンして1年が経ちますが、何か改良したところはありますか?

庭にあるデッキとパラソル


渡会さん:最近外気浴スペースに大きなパラソルを置きました。女性のお客さんから「日焼けしちゃうから屋根が欲しい」とリクエストをいただいて。

そうやって少しずつ要望に応えてアップデートしています。

――このサウナの1番の魅力は何ですか?

サウナ室『朝里』(公式HPから引用)


渡会さん:やっぱり「男女一緒に入れる」ことですね。家族や友達と一緒に会話しながら楽しめるサウナってなかなかないと思います。
しかも四季折々の景色も楽しめるんです。夏は緑、春は花、秋は紅葉、冬はパウダースノーにダイブ。そして夜は星空。季節ごとに違う外気浴が味わえます。

――これからの展望はありますか?


橋本さん:サウナとハーブを組み合わせたり、ヒーリング系のコンテンツを常設でやっていきたいです。イベントで一時的にじゃなく、スタッフそれぞれの特色を活かして提供できるのが強みかなと。
さらに使ってない小屋を薪サウナにできないかと考えてます。だから完成形はまだまだ先。自分たちでは「桜田ファミリア」って呼んでるくらい(笑)、常に進化していくサウナにしていきたいです。

***

まだまだ進化を続ける『Sauna Otaru arch』さん。今後の発展もますます楽しみになりました!

気になった方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

きっと新しい小樽と、それを感じるサウナに出会えると思います。

施設詳細

取材・執筆:さとる

さとるのプロフィール