箱根・小田原をサウナで盛り上げたい！そんな想いでオープンした山賊サウナのサウナ室には、すべて箱根エリアの地名が使われています。ひとつめのサウナは、「大平台（おおひらだい）」。

75～85度の間に調整された室内は、熱すぎず、ゆったり過ごすのにおすすめ。蒸気がしっかり回るよう、天井の角を丸く落としている部分にサウナ愛とこだわりを感じます。

やさしい薪ストーブの熱をじっくり味わえるよう、背もたれはあえて5度の傾きに設計。

座面が広く、足を伸ばしたり、あぐらをかくのも楽勝。いつまでも、いつまでも入れてしまう、魅惑のサウナ室でした。

2つめは、ミストサウナの「早雲山（そううんざん）」。室温は46～48度ほどですが、湿度が高く、ほんの2~3分いるだけでじわっと汗が……。

ぜひ湯船代わりに使って欲しいとのことで、壁に背中をくっつけて輻射熱を感じたり、寝サウナ（人がいない時はOK）で全身をしっかり温めるのがおすすめ。

神秘的なブルーライトと、ほんのり香るアロマの香りがリラックス効果をプラス。

人の出入りがあると、ドアからふわっと外光が差し込んでくるのもかなり幻想的でした。かなりのチルビューだったので、ぜひ注目してほしいです。

3つめは、箱根の名所「大涌谷（おおわくだに）」の名がつけられたメインサウナ。

高い天井に、ゆったり座れる3段タワー、そして、90～100度に調整された薪サウナ。完成度が高いサウナ室だな〜とつい見惚れてしまいます。窓から正面の山が見えるのもチル。

巨大薪ストーブは、山賊サウナのために作られた特注品。ストーブの煙突部分までサウナストーンがぎっしりと積まれていて、パワフルさがうかがえます。

セルフロウリュはできませんが、スタッフのみなさんでこまめにロウリュを行い、湿度30〜40%を維持。細やかな温度管理で、しっかり熱いのに、心地いいといった絶妙なセッティングを維持するサウナ室でした。

箱根・小田原エリアの観光がもっと楽しくなるよう、サウナ室だけでなく、水風呂や外気浴スペースなどなど、あちこちに箱根の地名が使われているのも注目ポイント。

個人的には、サウナ室前のサンダル棚がお気に入り。はじめて聞く地名もあったりして、箱根エリアにちょっとくわしくなった気分になる、実にユニークな仕掛けでした！

開放的な屋外で、水風呂、そして外気浴が楽しめるのも山賊サウナの魅力。

水風呂には、地下50mから掘り当てた箱根連山の天然井戸水が使用されています。水温は通年で18度前後。自然の恵みを全身で体感してもらうべく、あえてチラーを入れていないのも施設のこだわりです。

巨大樽水風呂の水深はなんと150センチ。上から覗くとその深さに一瞬たじろいでしまうのですが、一気にどぽん！と浸かるのがおすすめ。

もちろん潜水もOK！頭のてっぺんからつま先まで、天然井戸水で満たされる高揚感ったらもう……。

特に驚かされたのが、水のやわらかさでした。

しっかり冷えているのにも関わらず、まるで化粧水に浸かっているような、なめらかな肌触り。

本当に一度浸かると一生忘れられなくなる、極上のチル水風呂でした！もう一度入りたい……。

水風呂あとは、「湖畔」をイメージした水辺のインフィニティチェアで休憩するのもとっってもおすすですが……。

山賊サウナに来たならば、必ずみてほしい景色があります。

それが「仙石原」と名付けられた、屋上の外気浴スペース！

目の前には、箱根の山々、川、そして青空。

箱根連山から降りてきた風が、ふわっと全身をかけ抜けるこの感覚……まさに「チル」にふさわしい外気浴スポットです。

都会では決して味わうことのできない空気が、心のモヤモヤやストレスを全部吹き飛ばしてくれる、そんなパワーさえ感じました！自然最高！

日中は箱根の自然を楽しめますが、夜には満天の星が望めて、昼間とはまた違うチルな休憩タイムが過ごせるそうです。

昼も夜も両方体験してみたくなりますよね。

外気浴が寒い時期にはポンチョを羽織ったり、室内に用意された「内気浴スペース」の活用もおすすめ。

落ち着いた照明の畳スペースは、旅館の一室のような贅沢な空間に仕上がっていました。

2つの薪サウナに、幻想的なミストサウナ、大自然を全身で感じられる水風呂に外気浴……。加えて1時間〜2時間に一度のペースで開催される、アウフグースイベントにも注目です！

アウフグースが体験できるのは、メインサウナの大涌谷。

香りの異なる3種のアロマを贅沢に使用し、ストーリー性のあるアウフグースイベントが体験できます。

終盤には、ストーブの煙突にぎっしり積まれたサウナストーンにロウリュする「山賊ロウリュ」も！山の頂上から水を落とすことで、山賊そのものをイメージしたんだとか。

熱と蒸気を楽しめるだけでなく、目で見て、肌で感じる……そんな刺激的なアウフグースでした！

イベント後は、箱根の山々にやさしく抱きしめられるような、魅惑のととのいタイムへ。

この先うまくいかないことがあっても、山賊サウナでこの景色を見れば大丈夫！そんな確信を持てる尊い時間でした。ストレス解消まちがいなし！

最高にチルなサウナ体験を終えた後は、魅惑のサウナめしへ。

施設の1階にある焼肉屋さん「山賊ホルモン」へやってきました。

「山賊」と聞くとちょっぴり野蛮なイメージがありましたが、山賊サウナからは隅々にまでサウナ愛やこだわり、そして「箱根・小田原を楽しんでほしい！」という想いが伝わってきました。

代表の福田さんにお話を伺ったところ「昔ここ箱根に生息していた山賊は、この土地にきた旅人たちを手助けする存在だったという言い伝えがあるんです。やさしい熱の薪サウナに、潜水OKの巨大水風呂、自然を感じる外気浴、そしてホルモン焼肉。あらゆる山賊サウナのおもてなしでギャップを感じていただいて、みなさんの”山賊”のイメージをちょっとでも変えることができたらうれしいです！」と語ってくれました。