サウナ蓑蒸(みのむし)とは
2024年6月、茨城県笠間市に開業した、完全予約制のパブリックサウナ。
『地域の方の銭湯代わりに』『県外から来る方には自然の中でリラックスしてほしい』という思いから、『土地と人のより良い関係』考え続ける施設です。
蓑蒸の名前の由来は、オーナーの箕輪(みのわ)さんから取ったもの。
親しみがあり覚えやすい名前です。

アクセスは東京から車で約1時間30分、ちなみに免許がない人でも安心。今回は都内から電車で行ってみました。
東京駅から特急電車に乗って、石岡駅まで約1時間。
石岡駅から常磐線に乗り換えて、約10分で最寄りの岩間駅に到着です!

岩間駅から蓑蒸までは約2キロあるのですが、タクシー会社に連絡するもつかまらず。
徒歩30分で着くので、歩いて向かいました。サウナに入る前にめっちゃ汗かいた〜!!
時間に余裕を持って到着することをおすすめします。
愛が詰まった『ヒノキ造りのサウナ小屋』
自然の建材から造られたログサウナ。
無骨な造りがかっこいい!自然と調和して神々しさすら感じます。

さっそく中へ入ってみると、目の前に現れるのは手作りのサウナストーブ!
薪が生み出す柔らかな熱が体を包み込みます。

ここには一つだけルールがあって、初対面の方には『こんにちは』と挨拶すること。
ベンチはストーブを囲うようにコの字型になっており、自然とコミュニケーションが生まれます。
サウナ室の体感温度は約80℃くらいで、初めてサウナに入る方にもやさしい。
フレッシュエアが循環しているので息がしやすく最高です!!
ちょっと熱いのが好みなら、ロウリュすれば問題なしです。

不定期でオーナーの箕輪さんが『自生したハーブを使ったロウリュ』や『ウィスキング』をしてくれて、とっても気持ち良い!
今回は『しそ』を使ったロウリュ、和の爽やかな香りで夏を感じます。
地下水かけ流し『まろやか水風呂』

愛宕山からの、豊富な地下水が楽しめる水風呂。湧出温度は約16度で、気温によって変動します。
取材時の温度は約20度くらい。まろやかで、身体がとろけちゃう…ずっと入れる心地よさです。
頭をしっかり流せば『潜水もOK』。ホースでクナイプもできちゃいます!
水深が浅いのも特徴で、寝そべって入れるのも最高です。
ととのい方は無限大『ウッドデッキ』で外気浴
水風呂から上がった後は、お楽しみの『ととのい時間』

ウッドデッキで『横になるもよし』『丸太に座るもよし』
みんなそれぞれ、思い思いの方法で、ととのえます。
このウッドデッキも5度塗り仕上げというこだわり。
・ベンガラ×2 ・柿渋×2 ・桐油
自然と人に優しい塗料です。
ちなみに、このウッドデッキ『参道』と名付けられており、ちょっと神聖な気持ちになるかもしれません。

空を見上げると、風にそよぐ木々のざわめき。
蝉の鳴き声が聞こえ、まさに『自然と一体化』したような贅沢な時間。
たくさんの木々に囲まれて、ととのった〜!!
セルフで使えるウィスクも『たまたま』あって、枕代わりに使えます。

麦茶飲み放題で、水分補給もばっちり!

サウナ後、チルスペースのすすめ
帰りの電車まで時間があるので、岩間駅から徒歩数分の場所にある『橋本焙煎所』さんに寄りました。
自家焙煎の美味しいコーヒーを、ゆったりとした空間でいただけます。

地元の方が集う、素敵な場所。
奥にソファ席もあるので、チルできます。

実は私、コーヒーインストラクター2級の資格を持っていて、コーヒーにはちょっと詳しいです。
今回いただいたのは、アイスコーヒー。
アイスコーヒーは苦味がぐっとくるタイプが多いのですが、苦味と酸味のバランスが心地よく、『すっと入ってくる』いくらでも飲めちゃうコーヒーでした。

さて、みなさんは全国一の栗の産地を知っていますか?
正解は『茨城県』
蓑蒸がある岩間は、『栗の名産地』で、美味しいペーストリーが点在しているようです。
その中でも人気なのが『栗のいえ』。なんと予約必須の名店とのこと。
見てください、このモンブラン。
こんなの見たことない!!

この情報は、サウナでご一緒した地元の方に教えてもらいました。
今回は予約していなかったので行けなかったのですが、次回は必ず行きたい場所です。
サウナ蓑蒸では、様々なイベントを行なっているので、イベントに合わせて行くのも楽しそうです。
『地域に根付き、地域にひらかれたサウナ施設』
サウナがあることにより、土地が豊かになり、人との交流が生まれる。
そんな素敵な場所にぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
取材・執筆:おーちゃん


