人口の森とは思えない豊かな自然が魅力な「明治神宮 鎮守の森」

都心からも近く、パワースポットとしても有名なのが明治神宮の「鎮守の杜」。東京の中心とは思えないほど豊かな森林が広がっており、一歩足を踏み入れると都心にいることを忘れてしまいそうです。
実はこの森は、明治神宮の創建に合わせて作られた人口の森。日本各地や海外から集めた樹木10万本が5年がかりで植樹され、今ではすっかり根付いて本当の森のように。参拝者に危険が及ばない限り木の手入れはしないなど、そのままの木々の姿を大切にしています。
杜と一体感を感じられるカフェも併設されており、カフェの店内はまるで森のリゾートを訪れたよう。森林浴の途中に立ち寄って、のんびりとした時間を過ごすのにおすすめです。
絶滅危惧種の樹木も観察できる「林試の森公園」

目黒区と品川区にまたがる「林試の森公園」は、面積が約12万㎡と広大な敷地。東西に700m、南北に250mと細長く、外周の園路を一周するのにかかる時間は45分ほど。南北には渓流が流れ中央には池もあり、木々と水の癒やしの両方を感じられます。
林試の森公園は「林業試験場」跡地に開園したこともあって、園内には国内だけでなく外国産の珍しい樹木も。絶滅危惧種の“ハナガガシ”も配植されており、他の公園では見られない特別感が魅力です。
また自然観察会やドッグヨガなど、自然と触れ合いながら楽しむイベントも不定期に開催されています。足を運ぶ際はぜひチェックしてみてくださいね。
天然記念物と史跡にも指定されている「国立科学博物館 附属自然教育園」

目黒駅から徒歩9分のところにある「国立科学博物館 附属自然教育園」は、有料ですが最高のチルスポット。元々は中世の豪族の館から始まったとされ、明治時代には陸海軍の火薬庫、大正時代には宮内庁の白金御料地といった使われ方をしてきた歴史ある土地です。これまで一般の人には立ち入りが許可されていなかったため、自然のままの姿が残されました。
1949年には天然記念物および史跡に指定され、公園内には湿地や特別保存地区もあるなど見どころ満載。また自然に親しみ、より深く理解してもらいたいという思いから、自然史セミナーや日曜観察会などが開催されています。ガイドボランティアをはじめ大学教授なども講師として参加しており、自然について幅広い知識が得られるのが魅力。有料とはいえ320円なので、ゆったりと森林浴したいときにはおすすめのスポットですよ。
どのスポットも最寄りの駅から徒歩圏内にあり、アクセスも良好。日々の忙しさに疲れた際には、時間を忘れて自然の中でまったりと過ごしてみてはいかがでしょうか?