チル旅

まるで異世界!?日本各地の“すごい図書館”で非日常的なリラックスタイムを

まるで異世界!?日本各地の“すごい図書館”で非日常的なリラックスタイムを

図書館は本を借りるだけでなく、考え事をしたり、チルい時間を過ごしたりするにもぴったりな施設。なかには飲食店が併設されている場所や、特徴的な建築構造が楽しめるスポットもあります。今回はそんな数ある図書館の中から、人生で一度は行ってみたい“すごい図書館”の魅力に注目しました。
Agenda.
  1. 波打つ格子屋根と天井の“グローブ”が目を引く「岐阜市立中央図書館」
  2. まるで“ケーキのハコ”のような「金沢海みらい図書館」
  3. 360度を本に囲まれた空間で過ごせる「石川県立図書館」
  4. 歴史の流れが感じられる「大阪府立中之島図書館」
  5. 隈研吾さんの建築デザインが光る「雲の上の図書館」

波打つ格子屋根と天井の“グローブ”が目を引く「岐阜市立中央図書館」

⇒「岐阜市立中央図書館」公式サイト

まずはじめに紹介するのは、複合文化施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」内にある「岐阜市立中央図書館」。最大90万冊を所蔵でき、座席数は910席にもおよびます。

本館は、あらゆる世代の人々が集う“滞在型図書館”をテーマに空間作りがされている施設です。なかでも岐阜県産のヒノキ材を用いた波打つような見た目の“木製格子屋根”と、天井からぶらさがる漏斗状の“グローブ”と呼ばれる傘が特徴。さらに観光名所の金華山や岐阜城を眺められるテラスもあるので、岐阜の自然を感じつつチルしたい人には特におすすめな施設です。

まるで“ケーキのハコ”のような「金沢海みらい図書館」

⇒「金沢海みらい図書館」公式サイト

次に注目するのは、「金沢海みらい図書館」。アメリカの旅行ガイド「フォダーズ」による「世界の魅力的な図書館ベスト20」をはじめ、「世界の最も美しい公共図書館 ベスト25」「金沢都市美文化賞」など国内外で数多くの受賞歴がある施設です。

“ケーキのハコ”をモチーフにした四角い外観において特に印象的なのが、外壁に設けられた約6,000個の大小異なる丸窓。そのほか内部の構造やインテリアも含め近未来的で斬新なデザインの空間なので、非日常的な体験ができるのではないでしょうか。

360度を本に囲まれた空間で過ごせる「石川県立図書館」

⇒「石川県立図書館」公式サイト

2022年に移転・オープンした「石川県立図書館」も、一見の価値があるチルい施設です。“百万石ビブリオバウム”の愛称でも知られる本館一番の魅力は、4階まで吹き抜けになっている円形劇場のような閲覧空間。1階から3階まではスロープでつながっているので、ゆっくりと館内を散策できます。まるで異世界を訪れたかのような気分になれる、開放感抜群の図書館です。

歴史の流れが感じられる「大阪府立中之島図書館」

⇒「大阪府立中之島図書館」公式サイト

1904年に建てられた「大阪府立中之島図書館」は、ギリシャ・ローマの神殿建築様式が用いられた新古典主義を代表する建築として有名。巨大な円柱に支えられた正面の入り口と、ステンドグラスでできた円形の天窓が美しいドームは見どころです。現代的でスタイリッシュなデザインの図書館にはない、重厚な雰囲気が感じられるでしょう。

なお2階には、北欧の伝統的な家庭料理「スモーブロー」が味わえる専門店も。古き良き歴史的な建物の中で、心地のよい時間を過ごしたい人は必見です。

隈研吾さんの建築デザインが光る「雲の上の図書館」

⇒「ゆすはら雲の上観光協会」公式サイト

最後に紹介するのは、高知県梼原(ゆすはら)町にある「雲の上の図書館」。最大標高が1,455mにもなり“雲の上の町”と呼ばれる梼原町で、建築家の隈研吾さんが設計を手がけた施設のひとつです。

建物全体には、梼原町産の木材がふんだんに使用されているのが特徴。何本もの角材が天井から突き出しているような形で設置された特徴的な内装デザインは、まさに圧巻です。

ちなみに建物内部は土足厳禁。図書フロアのほか、棚田をイメージした構造のイベントスペース「ゆすはらステージ」や、ボルダリングコーナーも設置されています。

蔵書以外にも魅力が詰まった“すごい図書館”。ぜひ足を運んで、静かな空間で自分だけのリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。