多肉植物ってどんな植物?人気の秘密に迫る

多肉植物は、主にアフリカ南部や南米などの乾燥地帯が原産。葉や茎や根が水分を蓄えやすいように肉厚になっているのが特徴の植物です。乾燥に強いため頻?な水やりの必要はなく、園芸初心者にも育てやすいのが嬉しいポイント。比較的成長速度が緩やかとも言われているので、見た目の変化と剪定の手間が少ないのも魅力のひとつでしょう。
また、人気の秘密はやはり見た目の可愛さ。色とりどりでぷっくりとしたフォルムの葉や茎が、見る人の目を楽しませてくれます。品種により葉が丸みを帯びていたり、トゲトゲしたものもあったりと個性も抜群。シンプルに一種を育てるのもオシャレに見えますし、寄せ植えで様々な色や形のものを組み合わせるのもおすすめです。
地域によって育てやすい品種が違う?

多肉植物には「生育型」というものがあり、どの時期に成長しやすいかで春秋型、夏型、冬型と3タイプに分けられます。東北以北では冬型、関東をはじめ日本の多くの地域では夏型か春秋型など、栽培する地域の気温に合ったものを選ぶと元気に成長してくれるでしょう。
多肉植物の栽培環境も、鉢植えか地植えか、日当たりが良い場所か室内かなどによって適した品種が異なります。屋外で育てるなら暑さ寒さや雨に強いものを、室内なら日照時間が少なくてもよいものなど、それぞれの環境に合わせて選ぶことが大切です。
また園芸初心者にとっては、植物の選び方から育て方、弱ってきた時の対処法など悩みは尽きないもの。最近では雑貨店や100円ショップでも購入できる多肉植物ですが、フラワーショップなど専門知識のあるお店で購入すると、困った時にアドバイスをもらいやすいので安心ですよ。
初心者必見!愛らしくて手がかからない品種を紹介

初心者におすすめな多肉植物の代表と言われているのが、エケベリアという品種です。乾燥に強いため育てやすく、見た目は葉がまるでバラの花びらのように重なりとてもキュート。中でも特に丈夫な「七福神」や、白い葉がエレガントでひと際美しい「ラウイ」という種類が人気となっています。エケベリアは紅葉したり花が咲くものもあるので、年間を通じて変化を楽しめそうですね。
意外なことに、実はアロエもおすすめの多肉植物のひとつです。薬用または食用としてのイメージが強いですが、トゲトゲした無骨な見た目はシックで格好よく、インテリアのアクセントに。
アロエの中でも「ハオルチオイデス」という品種は、世界最小というコンパクトなサイズ感でありながら生命力が強く、可憐な花を咲かせます。また「ラモシシマ」は日陰に強く、室内でも育てやすいのが特徴。ラモシシマは小さいうちから枝分かれをするため独特の見た目をしており、室内でも存在感を発揮してくれるでしょう。
初心者でも育てやすい多肉植物。忙しい日々のリラックスアイテムとして、お部屋の窓際やデスクの片隅に、みなさんもぜひ取り入れてみてくださいね。