ロッキーサウナ&遠赤外線サウナを完備した男湯サウナ

湯遊邸 松の湯でぜひ注目してもらいたいのが、サウナの充実度。男女ともに2種のサウナを楽しむことができ、サウナ料金は350円。入浴料と合わせても1,000円以下と、かなりリーズナブルなところも注目です。

男湯ロッキーサウナは、10名ほど収容可能なゆったりサイズ。落ち着いた照明と、あえてTVをオフにした空間は、デジタルデトックスにぴったり。室温は75度前後とやや低めですが、4分に1度のペースで稼働するオートロウリュのおかげで、身体の芯までじっくり温めてくれるサウナに仕上がってます。

「ロッキーサウナとはちがう熱を楽しめるように」と、遠赤外線サウナは90度ほど。やや高めの温度設定ですが、テレビが付いているおかげで自然と長居ができる、「THE銭湯サウナ」の雰囲気を堪能できる場所です。銭湯で2種類のサウナを一度に楽しめるなんて、かなり贅沢ですよね！

ロッキーサウナ&塩サウナを完備した女湯サウナ

女湯ロッキーサウナは、8名ほど収容できる広さ。室温やオートロウリュの設備は男湯と同様で、居心地ばつぐん。

8分、10分、12分と時間をかけて入っても息苦しさを感じにくく、まるで実家のこたつに入っているようなあったか〜い気分になれちゃいます。このやさしさ……一度入ればもうやみつきです。

みなさんにもぜひ座ってほしいのが、こちらの特等席。ストーブの真横を独り占めしながら、サウナストーブにジャバ〜ッとロウリュされる様子をぼ〜っと眺めたり、TVを観たり、木のぬくもりを感じたり。ロッキーサウナを十二分に満喫できるスポットでした。

2つめは、塩サウナ。現在は休止中とのことですが、今後再開予定あり！やさしい熱が魅力の「ロッキーサウナ」と美容にぴったりな「塩サウナ」。サウナはしごを楽しめる未来が、今から楽しみですね！

水風呂は、男女ともにサウナ室のすぐそば！

水温はこだわりの18度。サウナに入る人も、お風呂で温冷交代浴を楽しむ人も、どちらも気持ちよく入れるよう、運営チームのみなさんで試行錯誤した結果、この温度に落ち着いたとか。

バイブラあり、深さあり（女湯は腰くらいまで！）で、体感は18度よりもやや冷ため。ロッキーサウナでホワホワになった身体を、一気にシャキッと目覚めさせてくれる気持ちいい水風呂でした！

水風呂だけでなく、豊富すぎて目移りしてしまうお風呂の種類にも注目！

座風呂、ハイパージェット、ボディエステ、サイドフットバス、でんきバス、リラックスバス、あつ湯、薬湯など、驚異の8種類！リラックスバスで身体をほぐしながら、ステンドグラスをぼ〜っと眺める時間が至福でした。

とくに長居してしまったのが、浴室からドアを一枚挟んだ、こちらの半露天スペース。

まるで大聖堂の中にいるような、高くて開放感のある天井と、やさしく差し込む光。自宅の湯船では決して味わうことのできない非日常感を満喫できるスポットになっていました。銭湯ってやっぱりいいよなぁ……。

約2年の休業を経て、タイルや脱衣所を改修したり、サウナ機械を一新したり、きれいに清掃を加えたりと、細部を仕上げてリニューアルを遂げた湯遊邸 松の湯。大きな変貌といえば、半露天スペースに設置されたヒノキのデッキスペースです。

サウナ愛好家にとって、休憩スペースの確保は大切なポイント。サウナの充実度を最大限に活かすべく、もともと炭酸泉だったスペースを活用して、デッキスペースを設置することにしたそうです。思い切ったリニューアル！

頭上には天窓が設置されており、やさしく入り込む外気を感じながら、のんびり休憩できます。まさかこんな贅沢な休憩が銭湯で味わえるとは……！

デッキだけでなく、内気浴用のイスも設置あり。サウナも水風呂も、湯船も、休憩スペースもしっかり確保されているので、自分のペースでサウナを満喫できるのがうれしいところ。

混雑が懸念されやすい男湯も、平日、土日問わずまだまだ余力あり！2種のサウナと豊富な湯船、そしてゆったり過ごせるデッキスペースのこの包容力！ぜひとも、実際に足を運んで堪能してほしいですね。

約2年の休業を経て、松の湯を引き継いだのは、立川『梅の湯』府中『桜湯』を経営する佐伯さん。そして、日々現場に立ち、運営を担っているのが栗田さん・中川さんをはじめとする運営チームのみなさんです。

「4月1日に無事リニューアルオープンできたのは、間違いなく銭湯運営経験者が集まったこのチームのおかげ！」と佐伯さん。

「『銭湯に携わりたい』という方は増えていますが、家族経営が多い銭湯事業に、新たに関わるのはなかなか難しいのが現状なんですよね。そこでここ、湯遊邸 松の湯は『銭湯を経営してみたい』と”担い手事業”に興味がある方の受け入れ先として活用したいと考えています。銭湯を運営することを働きながら学んでもらえたら」と佐伯さん。

「後継者がおらず、閉店を余儀なくされる銭湯は多いです。今後、別の銭湯でも『銭湯で働きたい方』と『後継者がいない銭湯』をうまくマッチングさせられたら。一つでも多くの銭湯を次世代に残したいですね」と、松の湯を引き継いだ想いについて語ってもらいました！

取材にお邪魔したのは、リニューアルオープンからわずか1週間後。運営スローガンに「日々進化」を掲げ、開店前から2階の休憩スペースに新しい机や椅子を設置したり、脱衣所に置く新しい荷物棚を組み立てたりと、みなさん総出で進化に邁進する姿がとても印象的でした！これからもっともっと、すてきな銭湯になっていくんだろうなと思います。

4月1日にリニューアルオープンした『練馬湯遊邸 松の湯』。西武鉄道『武蔵関』駅から徒歩5分ほど、JR吉祥寺駅からバスで来ることもできます。「混雑を気にせず銭湯サウナを満喫したい」という方はぜひ包容力を感じに行ってみてください。

銭湯サウナといえば、その街だからこそ食べられる「サウナめし」を見つけるのが楽しいですよね。そこで、運営チームのみなさんにおすすめのサウナめしスポットがないか聞いてみました。栗田さんいわく「正直、ここ武蔵関エリアはサウナめしがめちゃくちゃ熱い。これからもっともっと注目されると思う」とのこと！これは、有力情報すぎる……！

1.甚作（おそば）

運営チームのみなさんが総じておすすめしていた、創業60年の老舗町蕎麦屋さん『甚作』。湯遊邸からは徒歩9分ほどです。

おそばはもちろんのこと、うどんもおいしくいただける落ち着いたお店です。巻き卵も絶品！銭湯後の「そば飲み」にぜひともおすすめしたいお店でした。

2.とんかつ 味よし（とんかつ&カレー）

サウナ後にがっつり食べたい！という方は、『とんかつ 味よし』もおすすめ。

とんかつはもちろん、カレーも絶品！ぜひセットで頼んでみてください。

3.ラーメン屋 ジョン（煮干ラーメン）

「銭湯サウナのあとはラーメンでしょ！」という方は、湯遊邸から徒歩5分ほどの『ラーメン屋 ジョン』をぜひチェック。

名店『麺処ほん田』で修行したベトナム人のご主人がつくる煮干しラーメンが自慢のお店です。

4.オップラ！ダ ジターリア

「今宵はピザとワインで決まり！」とイタリアンな気分の方は、本格的なナポリピッツァが楽しめる『オップラ！ダ ジターリア』へ。

もっちもちのマルゲリータピザが絶品で、ひとりでもぺろりと完食できちゃいました……。パスタや前菜メニューも豊富だったので、家族や友人、パートナーとの食事にもおすすめです！

豊富なサウナめしがそろう、西武新宿線沿線「武蔵関」駅周辺。ぜひみなさんも、散策してみてください。

取材・執筆：はせがわみき