薬湯とは|薬草や生薬を使った入浴方法

薬湯とは、薬草や生薬、生薬由来の成分を用いたお風呂のことです。古くから親しまれてきた入浴法のひとつで、薬草ならではの香りを楽しみながら、ゆったりとしたバスタイムを過ごせます。
「薬湯」と「温泉」は混同されがちですが、それぞれ異なるものです。温泉は、温泉法で定められた成分や温度などの基準を満たした湧出水を指します。
一方、薬湯は温浴施設やスーパー銭湯で取り入れる施設が増え、ふたたび注目されています。
春には香り豊かな「よもぎ湯」、冬至には柑橘の爽やかな香りの「ゆず湯」、5月5日の端午の節句には「しょうぶ湯」など、日本の季節行事とも深く結びついています。そのため、日替わりや季節限定のイベント湯として開催されることも珍しくありません。
薬草や生薬の香り、季節ごとに変わる彩りや湯ざわりを感じられるのが薬湯の魅力です。訪れる時期によって異なる薬湯に出会えるのも、温浴施設を巡る楽しみのひとつといえるでしょう。
薬湯で期待できる効果と楽しみ方

薬湯は、体を温めながら香りに包まれ、心身をリフレッシュできる入浴法として親しまれています。期待できる効果や楽しみ方をご紹介します。
体を芯から温めてリフレッシュ
薬湯の魅力のひとつは、ゆっくりと体を温められることです。湯船に浸かることで体がじんわりと温まり、入浴後もぽかぽかとした心地よさが続きやすくなります。
体が疲れた日や、夏の冷房による冷え、冬場の冷えなど、季節を問わずおすすめです。薬草の香りに包まれながらゆったりと過ごす時間は、心までリフレッシュできます。
薬草の香りでリラックス
よもぎやしょうぶなど、薬草ならではの自然な香りを楽しめます。湯気とともに広がるやさしい香りは、深呼吸したくなるような心地よさです。
使用する薬草や生薬は施設によって異なるため、それぞれ違った香りや雰囲気を味わえるのも魅力のひとつ。お気に入りの香りを探しながら、リラックスタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
施設ごとに異なる薬湯
薬湯に使用される薬草や生薬の組み合わせは施設によってさまざまです。複数の生薬をブレンドした本格的な薬湯をはじめ、施設オリジナルの配合のもの、日替わりで内容が変わるものもあります。
香りやお湯の色にもそれぞれ違いがあるため、施設を巡りながら好みの薬湯を探すのも楽しみ方のひとつです。薬湯を目当てに、普段は訪れない施設へ足を運んでみるのもよいでしょう。
自宅でも入浴剤で薬湯気分
薬湯タイプの入浴剤を購入し自宅でも気軽に薬湯気分を楽しめます。生薬100%のものや効能もさまざまに用意されているので、その時々の気分や体調に合わせて選んで、いつものバスタイムを少し特別な癒やしの時間に。
商品によっては、生薬や天然成分が配管の汚れや故障の原因となる可能性があるため、追い焚き機能付きのお風呂では使用を推奨していない場合があります。使用前にパッケージの注意書きを確認しましょう。
【関東】薬湯もサウナも楽しめる!おすすめ施設5選
薬湯の魅力を存分に味わいたい方に向けて、関東を中心におすすめの施設を5つご紹介します。サウナや温泉も満喫できる施設を厳選したので、おでかけ先選びの参考にしてください。
【千葉】薬湯市原|漢方薬湯と「薬湯地獄釜」が名物

漢方薬湯や硫黄の湯、白湯など、さまざまなお風呂が用意された温浴施設です。看板の「漢方薬湯」は9種類の漢方を配合した薬湯で、じっくり体を温めながら香りも楽しめます。
サウナには「オートロウリュ~薬湯地獄釜~」を備え、薬湯とサウナを組み合わせてリフレッシュできるのも魅力です。
【静岡】サウナしきじ|薬草とサウナ両方を満喫

全国からサウナ愛好家が訪れ、「サウナの聖地」とも呼ばれる「サウナしきじ」。マツフジやオオバコ、ドクダミなど、10種類以上の薬草成分を使用した漢方薬草風呂も魅力です。
サウナは、フィンランド式と韓国式の2種類。韓国式の薬草サウナには、韓国由来の薬草が使用されています。薬湯と薬草サウナの両方を楽しめる施設です。
【押上駅・とうきょうスカイツリー駅】薬師湯|薬湯のある老舗銭湯

東京都墨田区にある「薬師湯」は、毎日薬湯の内容が変わります。その種類はなんと100種類以上!
地下から汲み上げた天然水を薪で沸かし、麦飯石でろ過したやわらかな湯が特徴です。訪れるたびに異なる薬湯に出会えるため、何度足を運んでも新鮮な気分で入浴できます。
【小台駅】梅の湯|季節替わりの薬湯でリラックス

東京都荒川区にある「梅の湯」は、よもぎやラベンダー、オリジナル入浴剤など、季節や日によって内容が変わる薬湯が人気の銭湯です。
高濃度水素風呂や強力ジェットバス、露天風呂など多彩なお風呂を備え、約90℃のサウナも併設しています。薬湯とサウナを一緒に味わいたい方にもおすすめです。
【埼玉】湯乃泉 草加健康センター|「効仙薬湯」が自慢

埼玉県草加市にある「草加健康センター」は、8種類の生薬を独自に配合した「効仙薬湯」が名物の温浴施設です。薬湯は1日に数回「湯もみ」を行い、濃度や鮮度を保っています。
高温多湿のサウナや4種類のオリジナルロウリュを実施しており、露天の草津の湯や高濃度炭酸泉とあわせて、一日ゆったり過ごせるのも魅力です。
まとめ:薬湯で心も体も癒やされるひとときを

薬湯の魅力、たっぷり感じていただけましたか?
施設によって使用する薬草や生薬、ブレンド方法が異なるため、それぞれ違った魅力を味わえるのも薬湯の醍醐味といえるでしょう。サウナや温泉を備えた施設が多く、ゆったりと心身をリフレッシュしたい休日にもぴったりです。
気になる施設へ足を運び、自分好みの薬湯を見つけて、心も体も癒やされるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか
執筆:ゆかりーぬ


