伊勢エリア:すべての神社の中心「伊勢神宮」へ!

伊勢神宮の正式名称は「神宮」。すべての神社の中心であることから、本来は地名をつけずに呼びます。その歴史は2000年もの間続いていて、江戸時代から「一生に一度は行きたい場所」と、人々のあこがれの地だったそうです。

江戸時代は徒歩移動ですが、現代は電車がある! ということで、車がなくても十分まわれます。まずは主要駅である名古屋駅へ。近鉄線もしくはJR線に乗り換え、1時間半から2時間ほどで伊勢市駅に到着します。
名古屋を出た直後はビルの大都会の景色ですが、徐々に田んぼが続くのどかな景色に変わっていきます。こういう風景をのんびり楽しめるのも電車旅の醍醐味ですね!
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伊勢市駅に到着したら、いざ伊勢神宮へ向かいます。神聖なスポットは駅から遠いのかな……と思っていましたが、なんと歩いてわずか7分!ありがたい~。

伊勢神宮は内宮(ないくう)と外宮(げくう)の2か所にわかれています。
内宮には太陽の神様である天照大神(あまてらすおおみかみ)、外宮には衣食住の神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られています。

今回訪れるまで知らなかったのですが、内宮と外宮はかなり距離があり、歩くと1時間程かかります…!
車がない場合は、10~20分置きに出ているバスを使って移動しましょう。

順番としては外宮から内宮に行くのが正規ルートです。
「立地を考えると、距離がある内宮から外宮に行って、ホテル方面に戻りながら観光したいな~」などと、筆者のような安易な考えは持たないほうがよさそうです。
神様に怒られたくないですからね。
神社を参拝する作法は二礼二拍手一礼。二度お辞儀をし、二度手を叩き、最後に一回お辞儀をします。
今こうして生きていることや、周りに恵まれていることに感謝しましょう。

伊勢神宮ならではの「式年遷宮」は、20年に一度お社を建て替えるという壮大なイベントです。内宮外宮の正宮だけでなく、別宮や橋など14か所を造り替えます。

国内最大のお祭りというだけあり、数か月でさくっと終わるものではありません。次の式年遷宮は2030年ですが、2026年時点で既に準備がはじまっています。
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今年の夏は「お木曳(おきひき)」という行事がおこなわれ、新たなお社に使われる木材が運ばれました。伝統ある神事を見るために愛子さまもいらっしゃったそうです。
この日は35℃を超える酷暑日でしたが、子どもからお年寄りの方までたくさんの地元の方々が参加していました。式年遷宮ならではの盛り上がりも見どころです!
敷地内は緑が生い茂っているので、涼しい時期は歩くだけでチルい気分になれると思います。
お宮に参拝した後は、内宮横にある「おかげ横丁」へ。江戸時代の木造建築を再現したエリアで、食べ歩きや買い物を楽しめます。
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ぜひ行っていただきたいのは、赤福の本店。できたての赤福を食べられるのは、数ある赤福のなかでもここだけです。

他にも、お団子や松阪牛のコロッケ、三重の柑橘をつかったジュースなど美味しいものにたくさん出合えるので、参拝後のお腹を満たしてあげましょう。
駅から歩ける伊勢のチルスポット「みたすの湯」

参拝の後はたくさん歩きまわってお疲れのはず。
夜は伊勢市駅から歩いて行けるスーパー銭湯「伊勢・船江温泉 みたすの湯」でチルタイム!

炭酸泉や露天の岩風呂、ジェット風呂など11種のお風呂があります。館内は木のぬくもりが感じられ、お湯もほどよい温度。体がほぐれます~。

サウナは高温のドライサウナと、窯風呂形式のサウナの二つが楽しめます。
窯風呂ではセルフロウリュもできるので、温度を一段階上げることもできてうれしい!

筆者の体感では猛暑日だったこともあり、お風呂とサウナの温度はやや熱めに感じられましたが、水風呂はキンキンに冷えていて最高でした~!
ととのいスペースがたくさんあるので、外気を浴びながらくつろいでチルアウト。旅の疲れが吹き飛びます!
鳥羽エリア:日本でラッコとジュゴンに会えるのはここだけ!鳥羽水族館

次は少し足をのばして鳥羽方面へ。伊勢市駅から鳥羽駅までは電車でわずか15分です。駅から10分ほど歩くと、鳥羽水族館、通称”とばすい”に到着します。
”とばすい”にきたら必ず見たいのはラッコ。「え、ラッコ?そんなに珍しいの?」と思っているあなたは、まだその価値をご存じでないようですね。

国際取引法の規制により、1998年以降日本では新しくラッコを輸入することができなくなったのです。つまり、日本にいるラッコは”とばすい”の2匹だけ!
しかも、ラッコの寿命は20歳前後だそうですが、とばすいのメイちゃんは22歳、キラちゃんは18歳とかなり長寿。いつ天国に行ってもおかしくありません。
この機会を逃したら、双眼鏡を持参して知床ネイチャーツアーに参加するか、米国カリフォルニア州に飛ぶしかなさそうです。
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そんなラッコたちは大人気。筆者の知人は週末に行ったところ「1時間並んで観覧できるのは1分だけだった」と言っていました。え、たったの1分!?
ラッコの姿を探すだけで1分経ってしまいそうですが、無事にお目見えできるのでしょうか…?

中に入ると、ラッコの姿が遠くに見えました!なるほど、人の列があるものの、遠くからラッコは見えるんですね。

「観覧時間は1分」と聞いていましたが、水槽の一番前にいられるのは1分だけ、という意味でした。
でもそのエリアに着くまでに、たっぷりラッコを愛でられたので満足です!

”とばすい”の見どころはまだまだあります。
次はジュゴン。こちらも国内で見られるのはここだけです。
生息地でいうと沖縄のような温かい海にもいるそうですが、絶滅危惧種に指定されているので、野生のジュゴンに出合える確率はかなり低いと考えていいでしょう。

ジュゴンのセレナちゃんは大きな体で、全長260センチ近くあるそうです。フィリピンの海でお母さんとはぐれて一人で泳いでいたところを保護され、その後39年もの間”とばすい”で飼育しています。
こんなに大きなジュゴンがゆったりと泳いでいる姿を間近で見られるなんて、希少な光景と言わざるをえません。

他にも、ジュゴンの仲間であるマナティ、伊勢海域に生息するイルカのスナメリ、肺で呼吸をするハイギョ、体重1トンを超えるセイウチなど珍しい生き物がたくさん見られます。

”とばすい”では、世界や日本の海をモチーフにしたエリアでさまざまな魚と動物たちを見られます。
順路がないので、好きなところから見られるのも魅力です。ゆらゆら泳ぐ魚の様子を眺める時間は、チルそのもの。
1日楽しめるので、ぜひ家族やお友達、パートナーと出かけてみてください。
アコヤ真珠養殖の発祥の地「ミキモト真珠島」

「鳥羽といえば水族館に行けば十分だよね」と考えているそこのあなた! まだ見どころがあるんですよ! しかも鳥羽駅と水族館の間という完璧な立地に!
それがミキモト真珠島です。水族館のほぼ真横にあり、徒歩7分ほどで移動できます。

島なのですが、橋がかかっているので徒歩ですぐ渡ることができます。中には「ミキモトパール」で知られる真珠の博物館があります。

ミキモトが扱うのは「アコヤ真珠」。真珠のなかでもとくにきめ細やかな光沢があり、美しい球体になることから高く評価されています。
博物館の中では、真珠の養殖が始まった歴史や、美しい真珠がつくられるまでの過程を見られます。

完璧なアコヤ真珠ができるまでにかかる年数は約4年! すべての真珠がうまく採取できるわけではなく、真珠の核を入れた貝のうち50%は死んでしまうそうです。
それだけひとつの真珠をつくりあげるのは難しい作業なんですね。

真珠島では、海女さんの素潜り実演を間近で見ることができます。波が強い海に身ひとつで入り、貝を採集する様子は大変鮮やかです。
この伝統的な漁法は、日本と韓国の一部でしか見られません。さらに、伝統的な白い磯着をきた海女さんがいるのはこの島だけです。
この日は真夏だったので屋内の博物館を中心にまわりましたが、島全体の散策もできるので、海の景色を見ながらチルアウト……なんて過ごし方もよさそうですね。
車なしでも伊勢・鳥羽の旅は楽しめる!
2日間たっぷり歩きまわりましたが、体力さえあれば車がなくても十分にまわりきれるのが伊勢・鳥羽エリアのいいところ。
伊勢は式年遷宮に向けて盛り上がる時期です。そして鳥羽水族館でしか出合えないラッコとジュゴンは、一生に一度は見るべき!
今だからこそ、どちらも訪れてみる価値があると思います。
執筆:穴山悠理


